パラマウント硝子工業 断熱体感施設「パラマン館」をオープン
高断熱住宅を“体感”し“納得”する場に
HEAT20のG2レベルの断熱性を持つ断熱体感施設「パラマン館」をオープンした。高断熱住宅の快適さを体感することができる、エンドユーザーに向けたショールームとして工務店なとの活用を想定している。
パラマウント硝子工業が断熱体感棟「パラマン館」(福島県須賀川市)を本社・長沼工場の敷地内に開設した。同社にとって初であるだけでなく、繊維系断熱材を使った断熱体感施設は他社にもないという。
断熱の仕様は、屋根が太陽SUNR を使用し充填断熱+浮き付加断熱で360mm、天井は太陽SUNRを一部に充填断熱360mm、壁が太陽SUNR を充填断熱と付加断熱で360mm、床が太陽SUNR を120mm、一部に付加断熱として太陽SUNR ボード50mm+太陽SUNR120mmの2層としている。窓はYKK AP のAPW330 と同430 を採用、体験棟の外皮平均熱貫流率UA 値は3.0 と、HEAT20 のG2レベル(UA 値0.28)を若干下回るレベルで、ほぼ1〜3地域のG2 レベルが体感できる。隙間相当面積C 値は0.3 となっている。
1階はショールームで、同社の商品の機能・効果が理解でき、2階はセミナールームだ。
ショールームでは同社オリジナルの8つの什器を展示、断熱材の違いによる暑さ・寒さ、吸音の良さなどを体感できる。また、グラスウール断熱材の復元性・自立性なども理解することができる。例えば、おもりを乗せてグラスウールがずり落ちないことを検証、また、ボールを落下させて復元力を試すものなどが展示されている。また、「パラマン館」の断熱仕様のモックアップも展示、「充填のみを扱うビルダーに付加断熱を知ってもらうきっかけ」を狙っている。
工務店のショールームとして快適さを体感
「パラマン館」は、エンドユーザーに断熱性能が高い住宅の快適性を実際の建物で体験してもらうことが大きな目的。工務店がエンドユーザーを連れ、高断熱住宅のショールーム代わりに活用してもらうことを想定、「本当の快適は、暑さ・寒さなどのストレスを感じないこと、それを知ってほしい」と話す。
高断熱住宅の良さを知るには、“体感”が説得力を持つが、断熱性を季節ごとに体感できる施設は少ない。「ユーザーが納得してもらえる場として活用してほしい」と考えている。
また、グラスウールの断熱性や吸音性、防蟻性などについての理解を深めてもらい、高性能品の採用促進につなげたい考えだ。
さらに地域住民のコミュニティ施設として活用することも想定。同社が福島にあるということを県民に広く知ってもらうため、さまざまなイベント開催も検討していく考えだ。
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