積水化学工業、戸建分譲や商業施設からなる大規模タウン

100超える自社製品使い、ESG経営の具体化モデルに


積水化学工業が開発を進める、同社初の戸建分譲住宅や商業施設、集合住宅などからなる複合大規模タウン「あさかリードタウン」のお披露目会が行われた。


同社は、ESG を経営戦略の中心に置いている。「あさかリードタウン」はESG 経営を具現化し、積水化学グループの技術力を融合させたサステナブルなまちづくりと位置付ける。お披露会には、同社の髙下貞二社長も参加するなど、期待の高さがうかがえた。

埼玉県朝霞市に誕生した「あさかリードタウン」の総面積は約7万3400㎡。ここに戸建住宅131戸、8階建ての3棟一体型マンション(212 戸)を計画。他にもスーパーやホームセンターなどの商業施設も進出する。戸建は土地の分譲が既に始まっている。マンションは2021 年2月竣工予定、商業施設は20 年冬頃の開業予定。高齢者施設や、保育施設の開設も予定されている。

まちびらきを祝う関係者。左から東京セキスイハイムの岡田雅一社長、積水化学工業の加藤敬太代表取締役、朝霞市の富岡勝則市長、積水化学工業の髙下貞二社長、積水化学工業住宅カンパニーの神吉利幸プレジデント
あさかリードタウンのイメージ

あさかリードタウン最大の特長は、同社グループの製品・サービスなどをエクステリアからインフラまで幅広く採用。コンセプトに掲げる「Safe&Sound:安心・安全で、環境にやさしく、サステナブルなまち」の実現を図っている。「スマートハイム」や「飲料水貯留システム」、下水管に直結できる「災害用マンホールトイレ」などで、停電・断水のリスクに備える。スムーズに雨水を排水できる雨とい、地下に雨水を一時貯留し、流出を抑制できる「クロスウェーブ」など、自社製品102 目を採用する。国連が定めるSDGs の観点から、同社は、自然環境や社会環境の維持・改善に一定の貢献が可能な製品を「環境貢献製品」として独自で認定。「あさかリードタウン」で、「環境貢献製品」をエクステリアからインフラまで36品目を採用している。無電柱化も特徴の1つだ。

戸建住宅は、全戸にレジリエンス機能を搭載。太陽光発電システム(PV)や蓄電池、「飲料水貯留システム」を標準で搭載した。PV で発電した電力や蓄電池に貯めた電力を使用することで、停電時でも電力を使用する生活が可能に。「飲料水貯留システム」では断水時でも4人家族3日分の24リットル飲料水を確保できるなど、災害から1日でも早い生活再建を目指す「縮災」につながる。

また、「あさかリードタウン」は、まちの魅力の維持・向上を目指し2019 年1月に設立した、セキスイタウンマネジメントが手掛けるタウンマネジメントの第1弾でもある。Secual と協働で開発した住民専用スマートフォンアプリ「NiSUMU」(ニスム)やスマート街灯などで、まちの魅力を維持・向上させるタウンマネジメントを行う。「あさかリードタウン」は、60 年以上の歴史のあった同社東京工場の跡地にできる。髙下社長は、「日本のスマートタウンの第一歩が朝霞市から始まる。持続的なまちを作って、朝霞市に恩返ししたい」と強調した。