三協立山・三協アルミ社、 内装建材リヴェルノでもっと自由に空間演出
人気インテリアコーディネーターとコラボ
三協立山・三協アルミ社は、人気インテリアコーディネーターでjay blue代表の三宅利佳さんとコラボして最新のインテリアトレンドを発信するセミナーを開催した。今後もこうしたセミナーなどを通じてインテリアコーディネーターとの接点を強化し、インテリア建材「LiVERNO(リヴェルノ)」の販売拡大を目指す。
三協立山・三協アルミ社は、室内ドア、引戸などのインテリ建材シリーズ、LiVERNOを拡充し、ポップ&カラフルな色柄にこだわったLiVERNO301、302、303を追加した。
インダストリアルデザインやヴィンテージテイストのように、木や黒を基調とした落ち着いた雰囲気のインテリアの人気が高い一方で、明るくて、わくわくするような色遣いの部屋が増えているという。こうした中、同社はインテリアに対する感度が高いユーザーに響くような商品を既成概念にとらわれず、自由な発想で開発した。同社史上これまでにない“攻めた”商品に仕上げた。
301は、程よく使い込んだ多彩なパイン材をブロック状に組み合わせた業界初の多色シートを採用し、カラフルなのに派手すぎない柔らかな表情を持たせた。302は、空間になじむ優しい色合いとソフトレザーエンボスにより、ピーチレザーを再現し、視覚・触覚ともにソフトな印象を表現した。303は、柔らかな繊維のテクスチャーにミントグリーンで抑揚を表現した。
コーディネーターの自由な発想でプランづくりを依頼
LiVERNO301、302、303は、強い個性を持つだけに、使う人の発想やコーディネートの技術によって空間演出の可能性が大きく広がる。そこで、人気のインテリアコーディネーターの三宅利佳さんとコラボレーションした新しいプロモーション手法も取り入れ、三宅さんと共同で新商品パンフレットやWEBページなどを制作した。
コラボの一環として、8月から富山、福岡、鹿児島、大阪、金沢、埼玉の全国6カ所でインテリアコーディネーターを対象に、「〜お客様の心をつかむプレゼン術〜」をテーマとした三宅さんのトークセミナーを開催。各会場ともに定員約30人が満席となる盛況で、延べ約180人が参加した。
10月7日に、さいたま市で第6回目のセミナーを開催。三宅さんと三協立山 三協アルミ社の住宅事業部住宅建材部の中森伸児部長とのトークセッションも行い、中森部長が三宅さんとのコラボに至った経緯などを説明した。
「2018年のインテリアの展示会JAPANTEXの会場で初めてお会いし、その後、三宅さんが2002年から発信しているブログを拝見して強く惹かれた。『三宅言葉』ともいえる独特の表現でイキイキとインテリアコーディネートのテクニックなどを公開している。LiVERNO301、302、303を三宅さんの自由な発想でコーディネートしてもらうことで、私たちが思いもよらない斬新でわくわくする使い方が出てくるのではないか、ユーザー像を想定してストーリーある空間プランをつくってもらえるのではないかと考えた」(中森部長)。その結果は予想以上のものだった。
そのひとつが301を使用してコーディネートした空間。ヘリンボーン柄の室内ドアがアクセントとなる。
三宅さんは、「ユーザー像として想定したのは、そろそろ赤ちゃんが生まれて家族が増える30代のご夫婦。301を見た第一印象は真っ白な空間に合わせたいということ。しかし、決して冷たい印象ではなく、茶系の色を足し、温かみのある空間に仕上げた。イメージは甘いスイーツ。普段の生活の中にある風景や食べ物などからインスピレーションを得ることも多い」と説明した。
参加者からは、「三宅さんの話にスーッと引き込まれた。言葉の力を感じた」といった感想が聞かれた。
三協立山・三協アルミ社は、今後も継続して、インテリアコーディネーターを対象としたセミナーなどを通じて接点を強化して行きたい考え。「エンドユーザーとの橋渡し役であるインテリアコーディネーターに、もっとLiVERNO301、302、303のような商品があることを知ってもらい、自由に活用いただきたい」(同社)。
クライアントの心をつかむコツ
「役に立つ」より「意味がある」の追求を
インテリアコーディネーター 三宅利佳さん
17年間フリーランスでインテリアコーディネートの仕事を続けてきました。クライアントの心をつかむために私がしていることの一部を紹介します。ひとつは、ブログを必ず書くことです。情報を発信しているところに人は集まります。インプットは大事ですが、アウトプットはもっと大事です。見てきたことを自分の言葉で伝えます。
提案するプランはひとつであることにも、こだわっています。お客様へのヒアリングを大切にしてベストプランしか持っていきません。プレゼンはラブレターと思ってワクワクした気持ちでプラン提案します。スピード感も重要です。対応が遅いと自分が大事にされていないと思われ信頼を失います。いい意味でお客様の期待を裏切り、お客様が想像したであろう先の提案をすることも心がけています。
ネットなどからユーザーも様々な情報を得られる時代に、私たちインテリアコーディネーターには何が求められているのでしょうか。組織開発・人材育成コンサルタントの山本周氏は、著書「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」の中で、「役に立つ」ではなく、「意味がある」ことをお客様は選ぶと指摘しています。
好きなテイスト、予算などに合わせてコーディネートプランを提案するアプリなどが開発され普及し始めています。今は不完全でもすぐに精度を上げてくるでしょう。「役に立つ」ことは、アプリなどに取って変わられやすくなっています。
対して「意味がある」こととは、私たちの仕事に置き換えれば、いかに個人に寄り添い、素敵で特別な提案ができるか、期待感を持ってもらえるか。情報を持っているだけではだめで、ストーリー、体温のある提案を行えるかが、私たちに求められているのではないでしょうか。
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