アイカ工業、新商品開発でフロア材市場に参入

5年後、売上高30億円目指す


アイカ工業は、靴のすり跡や汚れが付きにくく、清掃性・施工性に優れた新たなフロア材を開発、床市場に参入した。5年後に売上高30億円を目指す。


アイカ工業は、新たなフロア材「メラミンタイル」を開発、販売を開始し施設・住宅のフロア材市場に新規参入した。

同社はメラミン化粧板の製造・販売に強みを持っており、70%以上のシェアを持つ。これまで、メラミン化粧板の技術を壁材などに応用しているが、今回、床材にも応用し新フロア材「メラミンタイル」の開発に至った。

「会社全体で10年後に売上高3000億円の目標を掲げている。達成するためには、新しい市場に打って出る必要がある」(岩瀬幸廣取締役)とし、新商品で施設・住宅のフロア材市場を新規開拓、フロア材で5年後に売上高30億円を目指す。

「メラミンタイル」は、塩ビ系フロア材とメラミン系素材の長所を組み合わせた新しい床材。塩ビ素材の基盤にメラミン化粧板を貼り付けた上で、その表面に、特殊なアクリル樹脂を塗布している。

これまでも、メラミン化粧板を活用した床材の開発を目指してきたが、メラミン化粧板は空気中の水分などで伸縮する性質があるため、フロア材の開発は困難だった。しかし、今回、繊維向けに開発した特殊なアクリル樹脂をメラミン化粧板の表面に塗布することで、メラミン化粧板の伸び縮みを抑制し新たなフロア材の開発に成功した。

アイカ工業の東京オフィスにも「メラミンタイル」を採用
デザインは、木目5柄、石目3柄、抽象2柄をラインナップ、サイズバリエーションも3サイズを用意

「メラミンタイル」は、メラミン化粧板の利点を生かし、高性能で高い施工性を実現している。表層のメラミン化粧板はセラミックタイルに近い高い耐久性で、鉄球を落としても亀裂が入らない。

メラミン樹脂は汚れにも強く、ゴム底靴でこすったり、毛染め液をこぼしても汚れが付着しにくい。汚れが付着した場合でも水拭きで簡単に除去できるため、手入れが簡単。ワックスをかけなくても美観が保たれるので、ワックスがけのコストも不要だ。加えて、すべりにくい特徴も備える。施工性にも優れる。重量はセラミックタイルの約3分の1と軽量、落としても割れる心配がない。標準的な1日1人当たりの施工可能面積がセラミックタイルの約8倍で、工期も短縮できる。

アイカ工業では、メラミンタイルをまずは商業施設への採用を中心に営業活動を行なっていく方針だ。一方で、売上などの目標は設定していないが早い段階で住宅市場への提案にも力を入れていく。ハウスメーカーや工務店の戸建住宅の仕様に組み入れてもらうかたちで提案を行う。例えば、壁材のメラミン化粧板とメラミンタイルを組み合わせた水まわり空間の提案も検討している。

耐久性があり、汚れに強く、滑りにくいといった特徴があるだけに、メラミンタイルは住宅では特にキッチン、洗面空間、トイレといった水まわり空間に適していると言えるだろう。これまでにない新フロア材であるだけに、住宅への本格的な提案が開始されれば需要は大きそうだ。


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