アトムリビンテック、ソフトクローズ関連商品を拡充
シニア市場開拓へ 戸の自閉機能ユニット開発
アトムリビンテックは、春の新作発表会を開催した。同社の強みであるソフトクローズ内装金物と併用する戸の自閉機能ユニットなどを拡充し、高齢者向け施設などのシニア市場の深耕を図る。
同社は、内装金物全般に目を向けた「裾野の広い商品開発と新たな営業戦略の推進」を基本方針に掲げ、市場ニーズに応える「ものづくり」を推進する。また、「セールスプロモーションチーム」を主軸に、従来の販売チャネルとの信頼関係を守る一方で、中小需要家への対応強化を図り、全方位の顧客に対する積極的な営業活動を展開する。
顧客からの要望に素早く対応できる商品開発力が同社の強みとなっている。その開発の最前線を紹介する新作発表会を東京・新橋にあるアトムCS タワーで開催した。
今回、ソフトクローズの関連商品の目玉として、ソフトクローズと併用する、戸の自閉機能を付与した「HR SYSTEM クローザーユニット」(2019年10 月発売予定)を展示した。通常の上吊式引戸枠にインセット施工することで、戸を閉める方向に自動で閉まる機能を付加できる。高齢者向け施設などで、車いすを利用する高齢者などが一人で移動する際に、戸を閉める動作が負担になるという声を受けて開発した。
また、戸を開けて、手を離した位置で戸が止まり、戸が閉まる方向に動かすと、自動で閉まるフリーストップ機能あり(FC-101-40S)と、フリーストップ機能なし(FC-101-40)の種類の製品を用意。利用者のニーズに合わせて選択できるように配慮した。従来のソフトクローズと同じ掘り込み寸法を確保できれば設置可能で、従来品からの切り替えも簡単に行える。
ソフトクローズ関連商品として、下荷重式の引戸に対応した「アウトセット引戸 下荷重ソフトクローズ」(MF-200)も参考出品した。跳ね上がりを抑制するパーツなども合わせて開発した。上吊式の引戸では、幼稚園などで子供が、引戸の下の隙間に指などを挟むリスクを抑制できる。
新しい暮らし方提案を強化
より使いやすく進化させた3連引戸などを採用した生活空間を創出し、暮らし方提案も強化する。従来の3連引戸は、戸先側の扉からの出入りに限られていたが、進化した3連引戸は、中央の扉をフランス落としで固定できる機能の付加により、戸尻側からの出入りも可能なダブルオープン仕様になる。スペースが限られるマンションなどで、寝室に大きなベッドを置くと、動線が制限されることを解消できないかというニーズを受けて開発。引戸を固定するだけの操作で、室内を「間仕切る」ことや「開放する」ことが可能で、動線の自由度を高められる。
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