YKK AP、PSスタジオをオープン

プロユーザーのアイデア、提案を商品づくりに生かす

  


黒部荻生製造所内に、新たな施設「パートナーズサポートスタジオ」を開設した。プロユーザーを招き、技術者と意見交換を行うことで新たな商品開発につなげる。

YKK APがプロユーザーとの接点の場として「パートナーズサポートスタジオ(PSスタジオ)」を黒部荻生製造所(富山県黒部市)内にオープンした。プロユーザーに対して一方的に情報発信を行うのではなく、プロユーザーと同社R&Dセンターの技術者などが品質や技術情報を共有しながら、快適で安全・安心な住まいづくりに向けた課題を解決していく。

PSスタジオは、延床面積約1400㎡に、T1~3の3つのゾーンと2つの情報提供コーナーを設ける。

〈T1〉トレンドゾーンでは、快適で安全・安心な住まいづくりを実現するために必要な窓、玄関ドア、エクステリアまわりの考え方やコーディネートを実物大の住宅モデルで提案する。住宅一棟をトータルコーディネートする2つのパターンを提案するほか、快適な生活を実現する光、風、熱のコントロールの方法、また、窓のネットワーク化についても提案している。

〈T2〉テクニカルゾーンは商品の施工時や使用時に係る品質や技術を施工研修などにより確認できる。施工時の安全・安心に係る技術、現場での課題を解消する省施工商品、開口部耐震補強などを、実際の商品に触れて理解することができる。また、同社が推奨する樹脂窓の品質についての理解を深める提案も用意する。

〈T3〉トライアルゾーンは、工法をテーマに省施工につながる新たな取り組みを提案する。具体的には、窓や断熱材を工場で組み込む大型パネルを展示、木造建築現場の課題への対応を提案している。

そのほか、「ガイダンスコーナー」では営業提案サポートツールを、また、「トピックスコーナー」では新商品や新たな取り組みを紹介する。

特に安全・安心、快適などの技術テーマが中心となっているが「時代背景、ニーズに合わせ、提案テーマを入れ替えることで、常にプロユーザーに必要とされる施設に」(亀井常宏館長)と考えている。

T1ゾーンでは、家一棟のトータルコーディネートを実物大のモデルで提案する
T2ゾーンでは、YKK APの品質や技術を確認することができる
T3ゾーンでは、木造住宅の施工の合理化を図る大型パネルを提案

2019年の来場人数は200人を想定している。これは「課題を持つプロユーザー一社一社に対応することを考えると、一週間に1~2社の受け入れが限度」(山地慎一郎・副社長)と、課題解決に向けて丁寧な対応を図ることを狙いとするためだ。

黒部荻生製造所は併設するR&Dセンター、価値検証センターとともに同社の商品開発、検証の拠点。技術拠点で開発し、検証し、施工を研修できるという施設は、業界でも初だという。「これまでも相談を受けてきたが、商品そのものを見ながら解説、提案できる場がなかった。PSスタジオで技術や工法を確認し、そこで疑問があれば価値検証センターで検証、R&Dセンターで新たな開発につなげるという全体の流れができた」(水上修一・執行役員 開発本部長)と、新たな商品開発に向けてPSスタジオは大きな役割を果たしそうだ。

堀秀充社長のコメント

日頃、営業担当だけでなく技術関係の役員がプロユーザーを訪問し、色々とお話させていただいているが、非常に評判が良い。しかし、私たちが訪問すると言っても限りがあります。一方で、黒部のR & D センターには技術、商品のプロが数多く在籍しています。であるならば、ここにプロユーザーの方に来ていただこうとPS スタジオを開設しました。問題意識を持つ方の色々なアイデア、提案にYKKAP の技術者が対応し、さらに良い商品づくりにつなげていきたいと思っています。

住まいの最新ニュース

fujisan.co.jpへ