LIXIL、玄関ドアと窓シャッターにIoT導入
スマホアプリで利便性、拡販を加速
LIXILは電動シャッターと玄関ドアでIoTを導入した新商品を発売する。スマートフォンアプリでの施錠・解錠や家族の見守りを実現、建材のIoT化を推進する。
LIXILは電動シャッターと玄関ドアでIoTを導入した新商品を今年4月から発売する。玄関ドアと電動シャッターを合わせた現状の売り上げは135億円だが、今回の新商品投入で、2024年3月期までに約1.5倍の200億円に高める。「IoTを導入した新商品で、より心地よい暮らしを訴求していきたい」(関塚英樹 サッシ・ドア事業部長)。
玄関ドアについては、電気錠の採用比率が約5割にまで上がってきている。そこで、電気錠をさらに使いやすくするために、今回、IoTを導入した「玄関ドアDA」と「玄関ドアDA防火戸」(国土交通大臣認定防火設備)を開発、専用アプリ「MyEntrance」を通じて、スマートフォンから施錠・解錠できるようにした。また、アプリ上で施錠履歴の確認もでき、鍵の閉め忘れの確認も可能だ。さらに、家族がスマートフォンで施解錠した場合、登録したアドレスにメールで知らせ、子どもの帰宅なども確認できる。
一方、窓シャッターについては、新築の施主の約6割の人が採用したいと考えているが、実際に採用している人は約1割しかいない(LIXILアンケート)。その理由について、関塚事業部長は「電動シャッターの扱いにくさが大きなハードルになっているのではないか」と分析。そこで、今回、IoTを導入することで、従来よりも扱いやすくした住宅用窓シャッター「スマート電動」「電動」を開発、東日本地区では2019年4月から、西日本地区2019年6月から発売する。新商品では専用アプリ「My Window」を通じてスマートフォンで開閉が可能。複数のシャッターを一度に開閉することやスマートフォン上で開閉状況の確認もできる。
IoTプラットフォームとの連携でさらに機能拡張も
両商品(「電動」は除く)は住宅内の様々なIoT機器・センサーやインターネット上の情報と連携する、LIXILのIoTプラットフォーム「LifeAssis(t ライフアシスト)」と連携させることで、さらに機能を拡充できる。例えば、天気予報と連動し、突然のゲリラ豪雨や台風が来た時に自動で電動シャッターを閉めることも可能だ。
LIXILでは既にIoT建材・設備としてカーゲートや宅配BOX、トイレ用リモコンを用意しているが、今回、玄関ドアと窓シャッターもこのラインナップに追加することになる。IoTプラットフォーム「Life Assist」で、IoT建材・設備同士を連携させるシステムも構築しているだけに、今後も業界に先駆けて建材・設備のIoT化を進めるLIXILの取り組みから目が離せない。
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