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建築家が考える規格型住宅

ウッドステーションは12月15、16日、早稲田大学西早稲田キャンパス敷地内で木造大型パネル住宅の公開施工実験を開催した。2階建ての木造住宅の設計を担当したのは、住宅設計の第一人者である伊礼智氏だ。

伊礼氏は、住宅の各部のディテールを共通仕様として確立させ、設計・施工の効率化、質の高い意匠や性能の実現を目指して「住宅設計の標準化」というテーマに取り組んでいる。

実際に2012年から「ⅰ-works」というプロジェクトを立ち上げ、36社の地域ビルダー、建材メーカー7社とともに“脱”注文住宅を目指し、建築家が考える規格型住宅を展開。伊礼氏が考えた規格型住宅の仕様をもとに、地域ビルダーが施主の要望に合わせてカスタマイズして建設する事例なども出てきている。

伊礼氏は、ⅰ-worksを立ち上げた狙いについて、「設計者として、様々な工務店と取引があるが、工務店によって、施工技術が全然違い、性能や品質にばらつきがでることを懸念していた。設計の標準化を進めることで、施工者を選ばず、均一な性能や品質を確保しやすくなるのではないかと考えた」と話す。

今回、ウッドステーションの大型パネル住宅の公開施工実験に設計者として参画した理由も、大型パネル住宅は発注前に設計内容の詳細を決めることが必要で、「住宅設計の標準化」との方向性が近いため、今回の実験住宅で検証したいと考えたためだ。

実験住宅の上棟を見守った伊礼氏は、「高い施工品質を確保するうえで非常に有効であると感じた。合理化を図れるところは合理化したほうがいい。また、建築家が考えたリーズナブルな規格型住宅を普及させていくためにも有効な手段ではないか。多くの建築家が取り組めば、より楽しくなる」と絶賛する。

ビルダーなどにとっては、大型パネルを活用することで、ハウスメーカー並みの品質、性能を備えた住宅を、工場を持たずに供給できるようになる。今後、事業者の規模にかかわらず新たな差別化競争が激化していくはずだ。ではビルダーなどは、どこで差別化を図るのか。人気建築家が考えたリーズナブルな規格型住宅は、差別化を図るうえで非常に有効な選択肢の一つになるだろう。

強風にもかかわらず、上棟にかかった時間はわずか4時間。品質、性能の確保された、「建築家が考えた規格型住宅」が量産される日は近い

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ハウジング・トリビューンVol.631(2021年22号)

特集:

2030年住宅への設置率6割は可能か
初期費用、条件不利地域へのソリューション

国は2030年に住宅での太陽光発電の設置率6割を目標とする考えを示した。
現状の設置率は1~2割とみられ、非常に高い目標と言える。
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住宅太陽光発電マーケットの最前線を追う。

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