日本カーペット工業組合 業界の基盤強化に注力

カーペットによる快適な住空間を訴求


日本カーペット工業組合(大阪府大阪市・吉川一三理事長)は、さまざまな調査・研究をもとにカーペットがもつ高い機能やメリットを訴求している。住宅での採用増加に向け取り組みを一層強化する。

日本カーペット工業組合は、住江織物の代表取締役会長兼社長の吉川一三氏が理事長を務め、東リや川島織物セルコン、田島ルーフィングなどの正会員30社と賛助会員60社以上(6月14日現在)によって構成されている。主にカーペットの需要振興、業界基盤の強化などに取り組んでいる。

住宅でのカーペットの使用は、ダニの温床、汚れが落ちにくいなどのマイナスイメージが根強くあり、昭和40年代から50年代にかけて普及率が70%を超えたのを最後に減少傾向が続いている。経済産業省の工業統計調査によると国内事業所のカーペット出荷額は1999年に1156億円だったが、2009年は701億円、2014年には673億円にまで減った。非住宅でリフォーム・リニューアルの需要は一定程度あるものの、住宅での需要増は見込みづらい状況が続いている。

ハウスダストの舞い上がり量を調査、結果をまとめたチラシ。正しい情報を伝えるため大学や研究機関などとさまざまな検証を行っている
今年のジャパンテックスではこれまでの調査結果をもとにカーペットの性能の高さをアピールした

住宅での採用拡大へ
カーペットの良さを再提案

そこで同組合ではマイナスイメージを払拭するため、改めてカーペットの良さを広く伝えることで住宅での採用増加を図ろうと大学や研究機関などと連携してカーペットのもつ機能の検証などを進めている。

三重大学大学院医学系研究科および生物資源学研究科とともに「室内床材種の違いが人に与える影響」をテーマに行った実験検証では、脳波計を使い、リラックスした状態で多く発生するα波の含有率を測定した。その結果、42人中32人がフローリングよりもカーペットの上を歩いた時の方がα波の含有率が多いことがわかった。手のひらの発汗量についても、42人中32人がカーペットを歩いたときの方が手のひらの汗量が少なく、リラックスしている状態であることがわかった。

同組合で検証に携わる東リの佐藤弘幸氏は「ダニの温床というマイナスイメージを持っている人も多いが、一方でカーペットには歩いたときの舞うほこりを抑制できるなどの機能がある。様々な検証を行い、正しい情報を伝えていきたい」と話す。同組合は今年のジャパンテックスでもカーペットの性能の高さをアピール。今後は、調査結果などをまとめたパンフレットなどを作成し、正しい情報や知識を伝えることで採用を促していく。



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