伝統の継承と技術の革新
(一財)住宅産業研修財団が「大工志塾」をスタートさせた。伝統木造建築の技能・技術を伝承する若い世代の人材育成を図るものだ。
そのカリキュラムで多くの時間が割かれているのが規矩術(曲尺を用いた伝統建築における立体幾何学的な作図法)である。わが国の木造建築の技能・技術面での「伝統」を重視する姿勢がうかがえる。
折しも、今年2月には政府が「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」を2020年のユネスコ無形文化遺産への提案候補とすることを決定しており、伝統的な技能・技術への注目が高まっている。
その一方で、人材不足に目を移すと、大工だけでなく建設技能者の減少が著しい。高齢化が進み、若年層の入職が減っている。国土交通省でも建設キャリアアップシステムの構築に取り組み、技能者の就業履歴や保有資格などを業界統一のルールでシステムに蓄積し、技能者の処遇改善や技能研鑽につなげようとしている。
働き方改革も含め、どのように職業としての魅力を高め、若年層の入職を促していくか、住宅産業界に課題は山積している。
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