ポラスグループ、千葉・船橋市の大型分譲で全戸にIoT導入
新たな付加価値として提案開始
ポラスグループはグループとして初となるIoTを付加価値とした戸建分譲の販売を千葉県船橋市で開始した。今後もグループとしてIoTを新たな付加価値として提案していきたい考えだ。
ポラスグループは千葉県船橋市で、北習志野エリア最大級(開発面積1万3833平方メートル)となる全91棟の戸建分譲「アドバンスドプレイス船橋・北習志野」(以下、アドバンスドプレイス)を開発、第1期販売(33棟)を開始した。
ポラスグループでは認知度向上を追い風に、新京成線、東武アーバンパークライン、JR総武線、JR京葉線エリアでの戸建分譲を増やしている。今年に入ってからも、大型の戸建分譲開発を定期的に実施。9月からは同じ千葉県の西船橋、八千代、本八幡でも予定している。
アドバンスドプレイスでは、ポラスグループとして初めてIoTを付加価値とした提案を実施。今後、IoTを切り口にし、さらなる開拓を考えている船橋事業所エリアでの戸建分譲のシェア率アップを狙う。
パナソニックの「AiSEG2」導入
遠隔から施錠や湯はりなど可能
アドバンスドプレイスには、パナソニックのHEMS「AiSEG2(アイセグ2)」とタブレットを標準採用することで、タブレットやスマートフォンからIoTに対応した住宅建材設備・家電の操作を行える。
例えば、外出先からでもエアコンの電源オン・オフ、玄関ドアの施錠・解錠、風呂の湯はりなどが可能。さらに、外出時や帰宅時などの生活シーンに合わせて機器をまとめてコントロールすることもできる。
こうした基本機能に加えて、アドバンスドプレイスでは3つの街区(フィンテック街区・ヒーリング街区・サードプレイス街区)ごとに、IoTを利用した独自のサービスを提案する。
フィンテック街区では、HEMSと家電を連動させることで洗濯物の干し忘れや炊飯器・食洗機のスイッチの入れ忘れをアプリで通知可能なサービスを提供。ヒーリング街区ではIoT 機器としてスピーカー付ダウンライトを全棟標準装備。内装の木質化も行いながら、癒しの空間を提案する。サードプレイス街区では、リビングにWifiアクセスポイントがついたカウンターを設置。趣味や仕事、学習しやすい空間をプランニングする。
IoTはまだ一般的には十分には浸透しているとは言えない。だが、アドバンスドプレイスのモデルハウスで実際に体験してみると便利で驚いたという消費者の声も多く、ポラスグループでは手応えを感じている。暮らしに快適さと安心感を与える付加価値として、今後も供給戸数の1割程度にIoTを導入した提案を行っていきたい考えだ。
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