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キッズデザイン賞に見るトレンド 子育て分野のICT活用が進む

見守りや育児不安を減らすアプリ・SNSなど続々

社会環境の変化とともに、子どもを取り巻く環境も大きく変化している。子どもの数は減少していると言われる一方、共働き夫婦の増加でこれまで以上に子どもの安心・安全で健全な成長を促す環境づくりが求められている。今年で12回目を迎えるキッズデザイン賞では、そういった共働き夫婦のサポートや子どもの安全を守るのためのICTやSNS、アプリなどを活用した製品・サービスが多く見られた。今年のキッズデザイン賞のトレンドを探る。

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社会環境の変化は子育てに大きな影響を及ぼしており、共働き世帯の増加に伴い、子どもを育てやすい社会環境の整備が求められている。子どもたちの安心・安全な発育の手助け、育児や家事など子どもを持つ家庭の負担を軽減する製品やサービスが多数提供されている。

そうしたなか、NPO法人キッズデザイン協議会は今年で12回目を迎えるキッズデザイン賞を発表した。キッズデザイン賞は、子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた製品・空間・サービス・研究活動などを顕彰するもの。今年の応募総数は4549点で、そのうち2705点がキッズデザイン賞を受賞した。今年のキッズデザイン賞では、近年、教育や子育ての分野でのICTの活用が進み、子育て世代に役立つモバイル・アプリや子ども・子育て世代に役立つ様々なサービスの応募が増加していたことに伴いカテゴリーに「アプリケーション・サービス」を新設している。

子どもの安全に向けた取り組み進む
見守りサービスが数多く登場

受賞作品のなかには、子どもの安全を守るサービスや製品が多数あり、取り組みが高度化している様子がうかがえた。特に見守りに関するサービスが増加している。

Qrioが今年の2月より提供しているこども見守りサービス「Qrio ただいまキット ~こどもの『ただいま』をLINEでお知らせ~」は、子どもが持っている「Qrio Smart Tag」を、家に設置している「Qrio Hub」が検知し、こどもの帰宅をLINEで知らせる子ども向けの見守りサービスだ。専用アプリを使って設定を行いQrio Smart Tagを子どもの鍵やランドセルなどに付けるだけで、子どもの帰宅時間などを受け取ることができる。

Qrioが提供しているこども見守りサービス「Qrio ただいまキット ~こどもの『ただいま』をLINEでお知らせ~」。Qrio Smart Tagを子どもの鍵やランドセルなどにつけるだけで、子どもの帰宅などを知らせる

また、エースチャイルドが提供する「Filii」も子どものネット利用での問題として注目されるネット上の犯罪やいじめ、出会い系、有害情報、炎上などの危険から子どもを守るサービスのひとつ。子どもの利用するSNSやスマートフォンのデータを取得し分析することで、SNS上でどのような人とつながっているかを確認、トラブルに巻き込まれるようなメッセージのやりとりをしていればアラートを保護者に通知するなど、問題の未然防止・早期発見などを行う。危険に気づき、対処することで、いじめや犯罪、個人情報漏洩などの危険から子どもを守る。

JR東日本とセントラル警備保障は小学生から高校生までを対象に「Suica」や「PASMO」などの記名式ICカードで改札口を通過すると、利用駅や時刻などの情報を保護者にメールで通知する見守りサービス「まもレール」の提供を行っている。2017年10月から山手線と中央線などでサービスを開始し、順次提供エリアを拡大している。

エースチャイルドが提供する「Filii」は子どもの利用するSNSやスマートフォンのデータを取得し分析、保護者様に通知することで問題の未然防止・早期発見などを行う
JR東日本とセントラル警備保障は小学生から高校生までを対象に記名式ICカードで改札口を通過すると、利用駅や時刻などの情報を保護者にメールで通知する見守りサービス「まもレール」の提供を行っている

子育てを助けるアプリ・サービス
ママの不安・負担を軽減へ

共働き世帯が増加するなかで、仕事と子育てを両立することによる負担の軽減や、子育てに関する不安や心配事を解決するサービスも出てきている。

インターネットを活用したサービスの企画・開発などを行うネクストビートは、保育園・保育士・保護者をつなぐプラットフォームサービス「KIDSNA キズナ」で第12回キッズデザイン賞を受賞した。これは子どもと子どもに関わるすべての人をつなぐプラットフォームサービスで、子育て世帯が働きやすい仕事の求人などを提供している。そのほか、ベビーシッターマッチングサービス「KIDSNA キズナシッター」は、短時間でも社会復帰をしたい保育士とママ・パパをつなぐことで、子育ての負担を減らす。

ママと専門家をつなげるプラットフォーム企業ベビーカレンダーが運営する「ベビーカレンダーアプリ」は、医師や専門家監修の情報をユーザーの状況に合わせて毎日届けることで、ユーザーが大量の情報から取捨選択せずに受け取れるというもの。専用のアプリで助産師や管理栄養士へリアルタイムで相談もでき、子育てなどに関する悩みやストレスを軽減する。

ネクストビートはベビーシッターマッチングサービス「KIDSNA キズナシッター」で保育士とママ・パパをつなぐことで、子育ての負担軽減を図る
ベビーカレンダーが運営する「ベビーカレンダーアプリ」は、医師や専門家監修の情報をユーザーの状況に合わせて毎日配信。専用のアプリで助産師や管理栄養士へリアルタイムでの相談も可能にした

総務省統計局の労働力調査によると、2016年は1890万世帯のうち1150万世帯が共働き世帯だった。世帯総数が減少を辿る一方で共働き世帯が増加傾向にあるなか、子どもの安全・安心で健やかな成長を守るための製品やサービスの開発はあらゆる分野で進んでいくだろう。子どもの見守りに対する意識も高まっており、子どもの安全な環境づくりは今後も必要となる。異業種との連携や協業により自社の製品やサービスの向上を図ることも求められそうだ。

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ハウジング・トリビューンVol.631(2021年22号)

特集:

2030年住宅への設置率6割は可能か
初期費用、条件不利地域へのソリューション

国は2030年に住宅での太陽光発電の設置率6割を目標とする考えを示した。
現状の設置率は1~2割とみられ、非常に高い目標と言える。
100万円以上を必要とする「高額な初期費用」や、十分な発電効率を得るのが難しい「条件不利地域」といった課題があるなか、住宅事業者は設置率6割に向けてどのように取り組んでいけば良いのか──。
住宅太陽光発電マーケットの最前線を追う。

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