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“想定外”ですませてよいのか

9月6日、午前3時に北海道の胆振地方を震源とする地震が発生、厚真町で震度7を観測した。一時、道内のほぼ全世帯で停電が発生、その数は295万戸にのぼる。また、厚真町で大規模な土砂崩れが発生し、人的被害も報告され始めている。今後一週間で再度、最大深度7の地震が起きる可能性もあるという。

新聞には連なる山並みの一方向の斜面が軒並み崩れている衝撃的な航空写真も掲載され、あらためて地震が持つ力の大きさを思い知らされた感がある。

近年、大規模な自然災害が相次いでいる。特にこの夏は「平成30 年7月豪雨」により、西日本を中心に広範囲で記録的な大雨となり多くの被害が発生した。

さらに9月の台風21号では暴風・高潮の猛威がクローズアップされた。こうした自然災害の復旧もままならないうちの北海道での地震発生である。頻発する大規模な自然災害に、社会全体に漠とした不安が広がっているのではないだろうか。

10月は住生活月間。今年度の中央イベントのテーマは「どう建てる?家族のための安心住宅~省エネ性能と耐震性の高い家~」とされた。関連して、(一社)住宅生産団体連合会の幹部に取材した折「住まいは社会の課題や変化に対応していかなくてはならない。その時々の課題をしっかりと受け止めて活動するのが住団連の役割」という趣旨の発言をされていた。その通りだと思う。

都市部で脆弱な家が軒並みつぶれた阪神・淡路大震災。以降、地震だけでなく津波、洪水、暴風などの災害が続く。津波や洪水などの被害は住宅のみで防げるものでない。ただ、社会インフラも含め、国全体で生活者の安全を考えるとき、その最終単位である器の住宅が果たすべき役割は非常に大きなものがある。

住宅の構造面などハード面だけでなく、注意報・警報などを含めた情報提供などソフト面でもまだまだできることはあるはずだ。

近年、自然災害の発生に際し、「想定を超えた」という単語を頻繁に聞き、目にするようなった気がする。さまざまな自然災害の想定と、その対応をあらためて見直す時期にきているのかもしれない。

相次ぐ自然災害に住宅の果たすべき役割がさらに高まっている(写真はイメージ)

 

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ハウジング・トリビューンVol.634(2022年2号)

特集:

進化する「wallstat」が木造住宅づくりを変える

地震大国といわれる日本において、住宅の地震対策は欠かすことができない。また、遠くない将来に必ず起こるといわれる南海トラフ地震と首都直下型地震などの巨大地震に備え、住宅には、より高いレベルの耐震性能が求められている。こうした中で近年、存在感を高めているのが、木造住宅の耐震シミュレーションソフト「wallstat(ウォールスタット)」だ。木造住宅を3次元的にモデル化し、過去に起きた地震や想定される巨大地震など様々な地震動のデータを入力することで、木造住宅の地震による揺れを動画で解析し構造プランを強化できる。

耐震性能の可視化により、エンドユーザーに対しても説得力を持って高耐震住宅の重要性をアピールしやすくなるため、wallstatを活用して、建てる前に住宅を揺らし、壊し、シミュレーションを行い、より耐震性の高い、安全性を高めた住まいを実現し、普及を目指す住宅事業者も増えてきている。

2022年1月には、wallstatのバージョンアップにより、耐震シミュレーション機能が強化された。ユーザーの声を反映し、計算時間を約2分と、従来の10分の1に短縮。より使いやすいものへと進化している。wallstatで耐震シミュレーションをすることがあたり前という時代になっていきそうだ。

併せてwallstatに組み込みシミュレーションできる建材、連携できるソフトウェアも紹介する。

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