2018.9.6

オーデリック 複数の照明をリモコンで調光・調色

空間やシーンに合わせて灯りをコントロール

オーデリックは住宅などの照明器具どうしをBluetoothでつなげることで、複数の灯りをリモコンで調光・調色できる「コネクテッドライティング」の開発を進めている。独自の仕組みである「コネクテッドライティング」の活用で、暮らしを便利に豊かに演出する。

独自の仕組み「コネクテッドライティング」で空間を手軽に演出

照明メーカーのオーデリックは「CONNECTED LIGHTING(コネクテッドライティング)」という独自の仕組みを開発、LED照明を手軽にコントロールすることによる豊かな暮らしの提案を進めている。

コネクテッドライティングは、照明器具どうしをBluetoothで繋げることにより、家中の照明器具をコントロールできるというもの。コネクテッドライティングに対応した照明にはBluetooth接続チップが組み込んであり、居住者がスマートフォンやタブレットなどからBluetoothで照明をコントロールする信号を発すると、一番近くにある照明器具がその信号を受信する。さらに、その照明器具が近くにあるほかの照明器具に信号を発するというようにして、器具から器具に信号が受け渡されることで、家中の照明をコントロールする。

コネクテッドライティングなら先述したように照明器具自体に組み込まれたBluetooth接続チップがスマートフォンやタブレットなどから無線で直接通信できるため、配線工事をすることなく利用できる。

BluetoothリモコンRC911.912はコネクテッドライティングに対応した照明器具を6グループに分けて登録することで必要な空間の照明をボタン一つで点灯できる
丸型のBluetooth簡単リモコンは直径73mmというコンパクトサイズ。柔らかな曲線が手にフィットする形状(RC917)
丸型のBluetooth簡単リモコンRC917・918は防水性能を持っているため浴室やキッチンなどでも使用可能。浴室で気分に合わせて灯りを調整すれば、さらなる癒しの空間をつくりだせる

LDKの照明をシーンに合わせて自由に変える

コネクテッドライティングという同社独自の仕組みは、スマートフォンやタブレットでの制御のほか同社の「BluetoothリモコンR C911.912」によっても制御できる。Bluetoothリモコンは、コネクテッドライティングに対応した照明器具を一括でコントロールできるというもの。これまでは照明器具一つに対してリモコンが一つ必要だったが、コネクテッドライティングの仕組みによりBluetoothリモコン一つで家中の照明を無線でコントールできる。開発本部開発ゼネラルマネージャーの武藤勝也氏は「スマートフォンやタブレットをあまり使用しないお年寄りなどをはじめ、ボタン一つで簡単にコントロールできるリモ

コンのニーズはまだまだ高い」と話す。Bluetoothリモコンでは明るさと電球色(2700K)から昼光色(6500K)までの光色が自由にコントロール可能で、好みの設定を4つまで登録することでボタン一つで設定した灯りをつくりだせる。ダイニング空間など照明を6つのグループに分けて登録することで、必要な空間の照明がボタン一つで点灯可能。暮らしやシーンに合わせた灯りのコントロールで、より豊かな暮らしを演出する。

スティック型のBluetooth
簡単リモコンRC919は幅
42mm、高さ91mmと女性の
手にも納まるサイズを実現している
居室の入り口などに壁付ホルダーを設置すれば、リモコンを壁に付けておくこともできる(Bluetooth簡単リモコンRC919)

あらゆる居室の灯りをリモコン一つで自由に調節

LDK空間以外にも寝室や子ども部屋などの個室の灯りを自由に演出するリモコンとして、同社では「Bluetooth簡単リモコン」も提案している。丸型のBluetooth簡単リモコンは直径73㍉mというコンパクトサイズで、柔らかな曲線が手にフィットする形状。BluetoothリモコンRC911.912と異なり1つのグループ設定しかできないものの、防水性能を持っているため浴室などでも使用できる。日々の疲れを癒す浴室で気分に合わせて灯りを調整すれば、さらなる癒しの空間をつくりだせる。

そのほか、同社ではスティック型のBluetooth簡単リモコンも提案している。こちらも丸型タイプ同様コンパクトな形状で、幅42mm、高さ91mmと女性の手にも納まるサイズを実現している。居室の入り口などに壁付ホルダーを設置すれば、リモコンを壁に付けておくこともできる。「壁付ホルダーからリモコンを外して枕元に置いたり、ユーザーに自由に使ってもらいたい」(武藤氏)。

丸型とスティック型のBluetooth簡単リモコンはボタンを押した後に自動的にスリープモードになる仕様。消費電力を抑えることで、1日に10回押しても10年間電池の交換なく使い続けることを可能にした。

リモコンによる多彩な空間づくりを訴求

照明は住まいの至るところにあり、居住者の快適性や健康などに影響を与える重要な役割を果たしている。そのなかで同社は今後もコネクテッドライティングによる住宅の無線コントロールを推進していきたい考えだ。特に高齢者や子どもなどスマートフォンやタブレットを保有していない人や使いこなせない人でも簡単に使用できるBluetoothリモコンを通じたコントロールの提案を進める。

「コネクテッドライティング非対応の照明でも別途、Bluetoothライトコントローラーを購入して設置すればBluetoothリモコンで制御できる。灯りを自由に操り暮らしをより楽しんでもらいたい」(武藤氏)と、提案を強化する考えだ。