三井不動産 柏の葉で「IoTビジネス共創ラボ」を設立

産官学で実証、地域課題の解決目指す


三井不動産は企業や自治体、大学などと「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」を設立した。産官学で連携し実証実験を実施、IoTを通じて新たなビジネスやサービスを創出しながら、地域課題の解決を図り千葉県柏市の大規模スマートシティ「柏の葉キャンパス」の価値向上を目指す。

三井不動産は柏市、柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)、ドローンワークス、日本マイクロソフト、(一社)TXアントレプレナーパートナーズ(TEP)、東京大学フューチャーセンター推進機構、Think Next、センスウェイ、大日本印刷、TrexEDGE、まくら、(一社)防災・防犯自販機協会と、IoTで地域課題の解決を図りながら新たなビジネスやサービスの創出を目指す「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」を設立した。

「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」は、産官学で連携してIoTの社会への普及を目指す「IoTビジネス共創ラボ」の地域グループ。最初は東京で発足したIoTビジネス共創ラボだったが、他の地域へも取り組みが拡大。現在、福島や北海道、中部、川崎などでもIoTビジネス共創ラボの“地域版”が発足し活動を行っている。そしてこの地域への拡大の一環として、今回、三井不動産が中心となり、柏の葉IoTビジネス共創ラボが発足した。

柏の葉IoTビジネス共創ラボ発足のきっかけは、柏の葉キャパスで昨年に開催した「IoTハッカソン」。8つのテーマで地域課題の解決に向けたアイデアを募集、200名以上の参加者があった。

三井不動産は産官学でIoTの普及を目指して実証実験を行う「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」を設立
「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」の設立発表には、参加する企業や自治体、大学が集まった

ドローンやIoT枕など実証

柏の葉IoTビジネス共創ラボでは、「柏の葉キャンパス」を中心につくばエクスプレス沿線エリアで実証実験を行いながら、地域へのIoTの普及やIoT関連ビジネスの機会創出を目指す。

参加企業のセンスウェイがIoT環境の構築に必要なLPWA(Low Power Wide Area)のセンサーネットワークを提供する。LPWAとはなるべく消費電力を抑えて遠距離通信を実現する通信方式。柏の葉キャンパスを含む柏市では、すでにセンスウェイが設備の展開を行っているが、事業者が実証実験のために無償で利用できるようにする。柏の葉IoTビジネス共創ラボでは、例えば、産業用ドローンの安全性確保に向けた取り組みや、IoT自動販売機、IoT枕などの実証実験を行っていきたい考え。このうち、IoT枕の取り組みでは、「枕を通じて生活者のバイタルデータを収集することでヘルスケアや見守りに活かしたり、スマートフォンのスケジュール機能と連動させることで、翌日の予定を教えてくれるといった未来の枕を実現したい」と、まくらの河元智行 社長は話す。三井不動産はこのための実証の場として、同社が柏の葉キャンパスで運営している賃貸レジデンスを提供することも検討している。

今後も「IoTビジネス共創ラボ」のように、地域レベルでIoTの導入を図るための実証実験の取り組みが広がりそうだ。その中では、今回の三井不動産のように、住宅・不動産事業者が中心となり取り組んでいく必要があるだろう。


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