ポラスグループ、賃貸で軽量鉄骨工法を新たに導入
3階建てでコストダウンと工期短縮
ポラスグループで賃貸マンション・アパートの請負・建築を手掛けるポラスグランテックは、軽量鉄骨工法による賃貸住宅の提案を開始した。これまで3階建て以上の賃貸住宅については、重量鉄骨造の提案を行ってきたが、今回の軽量鉄骨工法の導入により約3割のコストダウンと30日間の工期短縮を実現し、賃貸住宅の訴求力アップを図る。
ポラスグループのポラスグランテックは軽量鉄骨造軸組工法の3階建賃貸マンション「LiveHarmony」(ライブハーモニー)を開発、販売を開始した。2018年度は5棟を目標に提案していく。同社はこれまで、RC造、重量鉄骨造、木造の賃貸住宅の提案を行ってきたが、軽量鉄骨造のものは今回が初となる。
ポラスグランテックでは3階建て以上の賃貸住宅については主に重量鉄骨造の賃貸住宅を提案してきた。耐震性などの重量鉄骨造のメリットを訴求する狙いからだ。だが、一般的に普及している軽量鉄骨造の賃貸住宅と比べると、重量鉄骨造のものはコストが割高になり、価格競争力で他の事業者に比べて劣ることもあった。
このため、2年ほど前から軽量鉄骨造を採用した賃貸住宅の開発の検討を開始。商品の作り込みや他社のハウスメーカーと提携して軽量鉄骨を仕入れるなどの準備を行ったうえで、今回、「Live Harmony」の発売に至った。
同社の重量鉄骨造の賃貸住宅に比べ、総事業費ベースで28%のコストダウンを、1%~1.5%利回りの向上を実現。工期についても約30日の短縮を図っている。
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