ポラスグループのポラスガーデンヒルズは、千葉県松戸市に木造3階建ての新社屋を竣工させた。CLTやポラスオリジナルの構造部材を活用しており、駅前立地に相応しい社屋となっている。同社では、新社屋の完成を契機に、千葉エリアでの事業をさらに拡充させていきたい考え。

1984年に設立されたポラスガーデンヒルズは、1996年から千葉県に特化した戸建分譲事業をスタート。千葉県北西部を中心として、JR常磐線・つくばエクスプレス線・武蔵野線・総武線・東武野田線・新京成線沿線などを中心として5000棟の住宅を提供してきた。

5000棟を突破したことをひとつの契機として、新社屋の建設を検討。今回、常磐線の馬橋駅の駅前に新たな社屋を完成させた。

新社屋の計画に当たっては、木造住宅を供給するポラスグループらしさを表現するためにも木造の建築物にすることを検討。ポラス暮し科学研究所にも協力を仰ぎ、駅前立地に相応しいシンボリックな木造3階建ての新社屋を完成させた。ポラスガーデンヒルズの板倉利昌社長は、「新社屋の完成を新たなスタートして、6000棟、7000棟、さらには1万棟を目指していきたい」と語る。

外からも“木造らしさ” を確認できるポラスガーデンヒルズの新社屋

オリジナル部材を活用し、開放感のあるオフィス空間を実現

新たなオリジナル部材「挟み壁」を開発

新社屋では、ポラス暮し科学研究所が開発したオリジナル部材「合せ柱」、「合せ梁」、「重ね梁」に加えて、新たに開発した「挟み壁(CLT耐力壁)」も採用している。これは、スギ材を用いたCLTを3層重ねたもの。一般的な構造用合板の耐力壁と比べると約3.8倍もの強度(壁倍率9.4倍相当)を発揮する。

一方、「合せ柱」は一般に流通している集成材をビスにより集束することで、特殊な大断面材とほぼ同等の部材として使用できる。60分の準耐火性能も保有しており、現しの部材としても使用可能。「重ね梁」も一般に流通している断面・長さの集成材を、住宅向けのプレカット加工機で加工し、縦方向に重ねて集束することで、小さな部材でも大スパンを可能にする部材。最長で12mのスパンを実現する。

こうした部材を活用することで、特殊な材料を使用することなく、極力、壁や柱を減らした開放感あるオフィス空間を演出している。また、通りに面した建物の正面部分はガラス張りになっており、外部からでもカーテンウォール面の一部として活用した「挟み壁」を見ることができる。夜になると「挟み壁」がライトアップされ、木造建築ならではの意匠性を表現する。

ポラス暮し科学研究所構造Gの照井清貴 グループ長は、今回の新社屋について「ロードサイドに建設する木造の商業用・事業用建築のロールモデルになるのではないか」と述べており、ポラスグループとして中大規模の木造建築分野での提案も強化していきたい考えだ。

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