三協立山 三協アルミ社はこれまで提供していたインテリア建材シリーズ「ウッデリア」を一新。新たに建材シリーズ「LiVERNO(リヴェルノ)」を昨年11月より販売している。豊富なデザインバリエーションとわかりやすい価格設定により、多様化するニーズや強いこだわりを持つ施主の要望に応える。認知拡大とさらなる提案強化で初年度の販売目標28億円の達成を狙う。

三協立山 三協アルミ社は26年前より販売していた建材シリーズ「ウッデリア」を一新し、昨年11月から建材シリーズ「リヴェルノ」の販売を開始している。リヴェルノには、室内ドア、機能ドア、室内引戸、機能引戸、クローゼット、間仕切りのほか、高齢者施設向けの「大開口引戸」などをラインナップ。最新の印刷技術を取り入れた「新特殊化粧シート」を採用し、天然木の風合いや手触り感をリアルに再現した。

リヴェルノの最も大きな特長が豊富なデザインバリエーション。室内ドアと室内引戸には全40種類のデザインを用意している。アルミメーカーとしての技術力を生かし、アルミ形材に4種類のガラスをランダムに配置し黒の額縁で引き締めたデザインや、広い彩光部を黒い額縁で引き締めレトロ感を表現したデザインなどを用意した。これまでは1枚のガラスに格子を貼り付けたデザインだったが、アルミ形材と硬質グレイジングチャネルと呼ばれるパッキン材を利用した構造により、アルミ形材でガラスを組み上げ複数のガラスを1枚の扉に組み込むことに成功したという。同社技術開発統括部 住宅商品開発部 住宅商品企画課 副主事の吉野寿美枝氏は「硬質グレイジングチャネルを利用した新構造の技術は特許を取得しており、他社にはないデザイン」と話す。

さらに、トレンドを重視したデザインとして「リヴェルノ501」もラインナップ。ブラックやブラウンを基調にヴィンテージとモダンをミックスしたデザインは、レンガやタイル、革製の家具などとも調和し重厚感を演出する。また、従来の小窓シリーズのデザインを星座や蝶々、花冠、新芽、鞠をモチーフにしたものに刷新。女性らしさとやわらかな雰囲気のデザインは、子ども部屋などでの採用にも適しているという。

ハンドルや引手には「SACLAB(サクラボ)」とのコラボによるデザインを採用している。サクラボとは、2013年から同社が進めている建築家やデザイナーなどとともに新しい住空間を考えるラボラトリー。これまで「外部と敷地境界」、「インテリア空間における境界」をテーマに活動を行ってきた。

今回は第3弾として建築家でデザイナーの寺田尚樹氏とコラボした「NT HANDLESシリーズ」をリヴェルノに採用。柔らかなカーブが手に優しく馴染むフラットなデザインのハンドルなどを揃えている。

リヴェルノではスノーアッシュやファインメイプル、ブラウンナットなどの7色をカラーバリエーションとして用意。デザイン、カラー、ハンドルや取手などを空間に合わせて自由に組み合わせることができる。そのため、幅広いニーズに対応できる。この点がリヴェルノの大きな特徴になっている。

高齢者向けの大開口引戸のデザインやカラーには優しさや温もりを感じるものをラインナップ

ブラックやブラウンを基調にヴィンテージとモダンをミックスした「リヴェルノ501」は、レンガやタイル、革製の家具などとも調和し重厚感を演出する

硬質グレイジングチャネルを利用した構造により、アルミ形材でガラスを組み上げ複数のガラスを1枚の扉に組み込んでいる

ハンドルや引手には「SACLAB」とのコラボによるデザインを採用した

採用増加へ、シンプルな価格設定と大開口引戸も用意

リヴェルノではシンプルでわかりやすい価格設定を採用している。例えば室内ドアの価格は5万円、6万5000円、7万5000円、8万5000円、9万5000円、10 万5000円の6種類に設定。

室内ドアと室内引戸については開口部と枠見込みの寸法が変わっても均一価格で提供する。寸法が変わっても見積もりを作成する必要がなく、工務店や建材販売店の業務効率化につながる。吉野氏は「選んでもらいやすい、扱ってもらいやすい製品づくりを意識し、こうした価格設定を採用した」と話す。

リヴェルノには高齢者施設向け商品として「大開口引戸」も用意している。高齢者の新たな住まいとして増えているサービス付き高齢者住宅やグループホームの居室などに対応できる。大開口引戸のデザインやカラーには優しさや温もりを感じるものをラインナップしている。高齢者などに配慮し、扉がゆっくりと静かに閉まる「ソフトクローズ機能」や手を離すと自動的にゆっくりと扉が閉まる「自閉機能」を装備した。

初年度の目標は28億円まずは認知度拡大へ注力

リヴェルノの初年度における目標はシリーズ全部で28億円。この目標達成には認知度拡大は不可欠だ。そこで同社では発売にあたってスペシャルサイトをオープンさせている。スペシャルサイトでは製品の生産・加工の過程、ものづくりに対する想いなどを見ることが出来る。製品が完成するまでの物語を伝えることで、製品をより深く知ってもらいたいという。

また、全国に6カ所ある同社のショールームにもリヴェルノを展示。様々なデザインのドアに実際に取手をつけて見比べることで、自分好みの一点を選ぶことができる。吉野氏は「当社は床材も提供している。床材との相乗効果も狙っていきたい」と話す。今後は、トレンドに合わせてデザインの追加を行うなど、さらに進化させていく予定だ。

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