ミサワホームは、ZEH対応の都市型3階建て住宅「CENTURY primore3(センチュリー プリモアスリー)」を発売した。独自の「センチュリーモノコック」構法を採用することで、業界最高水準の断熱性能と耐震性能を付与した。都市部でも安心で快適な住まいを実現する「まちなかソリューション」として販売を強化する。

近年、医療機関や商業施設、住居といった、生活に必要な機能を街の中心部に集めるコンパクトシティ構想や、共働き世帯の増加による住まいの都心回帰といったトレンドから、都市部での住宅ニーズが増加傾向にある。一方、都市部では、住宅を建築する場合、敷地や居住空間を有効活用するため、様々な建築上の制限をクリアする必要がある。さらに、住宅のさらなる省エネ化が求められるなかでZEHなどの高性能住宅へのニーズも高まっている。

今回発売するZEH対応都市型3階建て住宅、センチュリープリモア3には、こうした都市部の住宅に求められる様々なニーズを満たすための工夫を盛り込んだ。最大の特徴は、「センチュリーモノコック」構法を採用したこと。同社独自の「木質パネル接着工法」をさらに進化させ、木質パネルの厚みを従来の90mmから120mmまで増し、さらに接合部を強化した「高耐力仕様」を標準採用することで、業界最高レベルの優れた断熱性能と耐震性能を実現している。

「ミサワホームグループとしてまちなかソリューションに本気で取り組んでいきたい」と語る磯貝社長

大開口を設けながら容易にZEH基準をクリア

センチュリープリモア3では、最大約5.4m幅の大開口や約3mの高天井を実現しながらも、ZEHの強化外皮基準で4地域以南に求められる0.60を大きく上回るUA値0.50以下を容易に達成することが可能だ。通常、より高いレベルの断熱性能を実現しようとすれば、壁が厚くなり有効居住面積は狭くなる。一般の住宅では壁厚を200mm以上確保するケースも珍しくない。都市部の限られた敷地では、わずかな壁の厚みの差が居住性を大きく左右する。センチュリーモノコックでは、120mmのコンパクトな壁厚で優れた断熱性能を実現できる。さらに、都市部においてZEHを達成するために、斜線制限や、日影規制に対応する急勾配屋根と、太陽光発電パネルをより多く搭載できる緩勾配屋根を混用する「異種勾配屋根」を新規開発した。

限られた敷地の中で空間設計の自由度も向上

120mm厚の木質パネルや高耐力の接合技術を用いることで強固な構造体も実現した。同社の通常仕様の住宅に比べて耐震性能を約1.3倍向上。住宅性能表示制度で最高等級の耐震性能を確保しながらも、大開口・大空間の設計を可能にしている。

強固な躯体構造を活かすことで、多彩な空間を創出にも寄与する。同社独自の大収納空間「蔵」を設置できるほか、斜線制限に対応する急勾配屋根の直下も、小屋組や陸梁を入れることなく、高天井の広々とした居住空間として活用可能。さらに1階床の一部をスキップダウンさせることもできる。

ZEH対応の都市型3階建て住宅「CENTURY primore3(センチュリー プリモアスリー)」。間口の狭い都市型住宅でも重厚感のある美しいファサードを実現した

造作システムを一新
多彩なインテリアスタイルを展開

センチュリープリモア3の発売に合わせて、多様化するニーズに対応するため、同社の造作システムも一新した。「Feel JAPAN」「Be Simple」「FINE STANDARD」「THINK SLOW」という既存の4つのインテリアスタイルに加えて、富裕層を意識した「WithElegance」「ALL LUXURY」という2つのインテリアスタイルを追加した。今後、木造住宅、MJ Woodや、重量鉄骨・中層住宅、URBAN CENTURYなど、同社が販売する住宅・非住宅にも展開していく予定だ。

強固な躯体構造を活かすことで、斜線制限に対応する急勾配屋根の直下も、小屋組や陸梁を入れることなく、高天井の広々とした居住空間として活用可能

まちなかソリューションの提案力に磨き

同社の磯貝匡志代表取締役社長は、「共働き世帯や高齢者世帯をどのようにサポートしていくかが住宅事業に携わるものに課せられた最大のミッション。このミッションを実現していくために、まちなかソリューションに本気で取り組んでいきたい」と意気込みを語る。実際に同社は、グループならではの経営資源を活かしながら、医療・介護・子育て支援を中心とした複合開発やコンパクトシティ型の不動産開発を進めている。2017年4月には、同社が千葉県浦安市東野地区で進める複合商業施設「ASMACI浦安」が竣工。

「全国各地の自治体から多くの問い合わせが来ている」という。また、静岡県三島市でも同社が中心となり三島駅前の大規模再開発事業を進める計画だ。

今回発売するセンチュリープリモア3は、同社が推進するまちづくりで求められる「まちなかソリューション」のひとつという位置づけだ。磯貝社長は、「防火地域に建てられる耐火3階建ての住宅商品を販売する準備もできている。既存のまちのなかに住宅を建てていく力もつけていきたい」と今後の展望を述べている。

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