2018.3.14

(一社)優良ストック住宅推進協議会 スムストックの成約が前年比110%の1800棟に

安心R住宅にも対応

良質な既存住宅の流通に向け住宅メーカー10社で展開しているスムストックの成約数が2017年度は1800棟に達する見込みだ。国が今年4月から運用を始める「安心R住宅」の事業者団体登録第1号にもなり、既存住宅の流通を牽引していく。

同協議会は大手住宅メーカー10社で構成。10社が供給した住宅のうち住宅履歴データが整備されており、50年以上にわたる長期点検・補修制度を備え、一定の耐震性能を有する既存住宅をスムストックとして市場に流通させている。

建物と土地を明確に分けて査定する独自のスムストック査定が特徴で、建物の査定ではスケルトンの価値を流通耐用年数50年で算出し、インフィルは同15年で算出する。メンテナンスやリフォームで利用価値が維持・向上されていた場合は、その効果も考慮し査定する。

このスムストック査定により、既存住宅が適正に評価され、築年数が21年以上の住宅の場合、これまで価値はゼロとされてきたが、スムストックでは平均539万円で取り引きされている。

このため、スムストックは年々成約数を増やしており、2017年度は対前年比110 % となる約1800棟となる見込みだ。2017年12月末の累計成約数は8622棟にのぼっている。

「協議会の設立以来10年連続で対前年を上回って増加している」(松島雄一代表幹事)という。


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