積水化学工業 千葉県袖ケ浦市でスマートハイムと減災のまちづくり

全戸にPVとHEMSを搭載

  


千葉県袖ケ浦市で155区画の大型分譲「スマートハイムシティ袖ケ浦」の開発が進んでいる。住民がゆったり歩ける歩行者・自転車専用フットパスなどを整備し、景観・まちなみにも配慮。全住戸に太陽光発電(PV)とHEMSを搭載し、エネルギーの自給率を高めた減災のまちづくりを進めている。

「スマートハイムシティ袖ケ浦」では、分譲地内に住民がゆったり歩ける歩行者・自転車専用のフットパスを通した
歩行空間とともに、ウェルネスゾーン「ガウラ・デッキ」も配置

千葉県袖ケ浦市で全155区画の大型分譲「スマートハイムシティ袖ケ浦」(別称/ GAULATokyo Bay East shore、愛称/GAULA)の開発を進めている。2015年12月に竣工したJR内房線の新駅舎「袖ケ浦駅」から徒歩5分の好立地にあり、袖ケ浦駅からは電車で千葉駅まで32分。東京駅まで64分という利便性の高さが魅力だ。

周辺には2018年までに駅前商業施設や公園の整備、分譲マンション・分譲戸建住宅の開発、認定こども園の設置も予定されている。

「アクアラインも利用でき、高速バスを使えば羽田空港(第一ターミナル)まで21分でアクセスできる」(同社)としている。

資産価値の高いまちづくりを推進

「スマートハイムシティ袖ケ浦」では、世界の事例を参考にまちづくりを進めている。例えば、ドイツのヴォーバン地区の道の在り方を参考に、人とクルマを分ける歩車分離の思想を導入。分譲地内に住民がゆったり歩ける歩行者・自転車専用のフットパス(「ガウラ・パス」)を通した。波のように弧を描くフットパスで、インターロッキング舗装を施し、クルマは通らないので立ち止まって話したり、子どもが遊ぶこともできる。

また、フットパス内の9カ所に憩いの街角「ガウラ・スポット」を設けた。住民が足を止め休憩やおしゃべりを楽しめる場所。米国のポートランドを参考にしたもので、まちなかに交流スポットを設けることでコミュニティの醸成を促す狙いだ。

分譲地の中央を南北に走る道は幅6mのゆとりの歩行空間を確保するとともに、健康と運動を両立できるウェルネスゾーン「ガウラ・デッキ」を配置した。ストリートファニチャーや運動ができるストレッチベンチなどを設置。子どもから高齢者までが集い、憩う場となる。

多様な人々が集い、長期にわたって活気があり愛着のわく資産価値の高いまちづくりを推進している。

さらに、分譲地の北側には公園(「ガウラ・パーク」)も整備した。家族や近所の人たちと一緒に楽しめるBBQコーナーも用意。様々なイベントや交流が行えるテラススペースも設けた。

加えて、公園には井戸やかまどベンチなどの防災設備も備え、災害時には減災公園として機能する。

「照明もPV付きのソーラーLED街灯を採用しており、停電時も使える」(同)という。

公園だけでなく、分譲地内の照明にもソーラーLED照明を用いた。

様々なイベントや交流が行える「ガウラ・パーク」。井戸やかまどベンチなども備え、災害時には防災拠点になる

管理組合を設置し景観やまちなみを維持管理

また、分譲地が2016年4月に景観形成推進地区に指定され、良好な景観を将来にわたって維持する「景観まちづくり」モデル地区内にあることから、米国のセレブレイション地区の、まち全体が美しく、それが持続することが資産価値となるという考え方を取り入れた。

具体的にはまちなみを維持するためのルールに基づき、住民が維持管理を行うしくみを導入。住民による管理組合を設置し、フットパスや公園などの維持管理を行う。とくに公園については自治体などに提供するのではなく、開発を行っている東京セキスイハイムが保有し続け、管理組合に無償で貸し、維持管理をしてもらう。住人が自らまちなみの維持管理を行うことでまちへの愛着がわき、コミュニティの形成にも寄与する。

建売住宅と注文住宅から選択

住宅は全住戸がフットパスに面するように計画。採光や通風に優れる南向き住戸の割合が約95%、角地住戸の割合も60%を超える。建売住宅と建築条件付土地(注文住宅)のどちらかを選べるようにした。建売住宅は2×6工法の木造2階建住宅で、PVとHEMSを搭載しているほか、エネファームや床暖房も採用している。PVとHEMSは注文住宅でも標準採用とし、日常時の光熱費削減に加え、停電時、日照時間帯は非常用電源としても活用できるようにしている。

加えて定置型リチウムイオン蓄電池「e-Pocket」と、住宅とEVなどとの間で電力連携が図れる「V to Heim」の採用も推奨。採用すればPVで発電した電力を蓄電池に貯めることができ、停電時に一定量の電力の確保が可能になる。

「エネルギーの自給率を高め、減災にも貢献する住まいづくりを推進している」(同)という。

価格は建売住宅が4000万円~4600万円程度。注文住宅の場合は、土地の価格が1000万円~1500万円。建物は3200万円程度を想定している。

「袖ケ浦市や木更津市在住の20~30代の子育て世代の関心が高いが、東京から移り住むケースもある」(同)という。

2016年11月の発売開始からすでに41区画を販売した。同社では年間50棟の販売を目標に設定している。

 

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