スタイルポートが3Dで街を再現する「ROOV.space」
発表・体験会を都内で開催
スタイルポートが、7月1日、新サービス「ROOV.space(ルーブ・ドット・スペース)」のローンチとあわせデベロッパーなどを対象とした発表会・体験会を東京都内で開催した。
「ROOV」は2019年に提供を開始した3Dコミュニケーション・プラットフォームで、ウェブブラウザだけでVR体験を提供する、主に室内空間での内覧体験や家具配置、カラーセレクトなど入居シミュレーション体験ができるウェブツールだ。これまで、フルウォークスルーで自由に移動できる「ROOV walk」、プレゼンコンテンツをクラウド上で管理する「ROOV compass」を展開してきた。その採用はマンションから注文住宅にも広がり、これまで累計686プロジェクトで導入実績がある。
「ROOV.space」は、その対象を室内空間から都市空間にまで広げたもの。ウェブ上の3D空間内で建物一棟に付随する周辺情報も含めたさまざまな関連情報をレイヤリングし、用途にあわせた情報とともに確認することができる。例えば、周辺開発が進む大型のプロジェクトについて街全体の全体像を分かりやすく説明することができる。同社では、マンション販売、大型の複合開発における関係者の合意形成、大規模施設や複雑な動線の可視化・イメージ共有、工場や物流施設の動的レイアウトシミュレーションなどの活用を想定している。
発表会では、間所暁彦・スタイルポート代表取締役が新サービスの内容について紹介したほか、一度は決まりながらも撤回されたザハ・ハディド氏設計の新国立競技場を「ROOV.space」で再現したデモストレーションを行い、もし、実現していたらどのような街となっていたかをリアルな映像で示した。
引き続き、ソニーマーケティング B28統合ビジネス推進部の小板秀昭統括部長が高精細LEDディスプレイ「Crystal LED」と、特別なゴーグルなどが不用な3Dディスプレイ「空間再現ディスプレイ」をプレゼンテーション。「ROOV」の持つ没入感、リアル感をさらに高めるサポート技術を紹介した。
発表会・体験会にはデベロッパーを中心にゼネコン、設計会社など約70人が参加、プレゼンテーション後には展示された「ROOV.space」を体験するなど、関心の高さがうかがえた。
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