2024.5.29

三井ホームがグループ各社の本社を新木場に移転

創業50周年の節目に業務効率化と多様な働き方を推進

三井ホームが、本社を新宿区の「新宿三井ビル」から江東区の「新木場センタービル」に移転した。創業50周年の節目を機に、都内に分散していた部門やグループ会社の拠点を新木場に集約して業務効率化を図る。社内はフリーアドレスに加え、業務内容に応じて最適な環境を選択するABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)を導入。社員が働く環境を自由に選べるように、間仕切り壁を極力なくした大空間を作った。各社の集中執務を行う場所を「ROOM(ルーム)」、会社・組織を越えて自由に使える場を「LIVING(リビング)」とし、グループ各社の連携の活発化とオープンイノベーションの創出を目指す。

今回移転したのはグループのうち、三井ホーム、三井ホームリンケージ、三井ホームエステート、三井ホームデザイン研究所、三井ホームエンジニアリングの5社で社員約740人が対象。場所は新木場センタービルの9階から11階で、3フロア合わせた面積は約1700坪。各社の執務室に加え、各階に広々としたフリースペースのLIVINGを配した。また、循環型資材である木も多く取り入れた。9階の総合受付近くに設置した打ち合わせテーブルには三井不動産が北海道に保有している森林のトドマツ間伐材を、WEB会議ブースには国産杉材を使用。10階センターリビングの壁面には廃棄予定のクルミの殻を使うなど、サスティナブルなオフィス空間となっている。

新本社のコンセプトは「MOCXCOM(モクスコム)」。三井ホームの木造化技術ブランド「MOCX」と、この新本社がこれからの事業に変革を起こす「COMPASS(羅針盤)」になるという意味を込めた。江戸時代から木材の街としての歴史を持つ新木場で、グループのさらなる発展、成長を図る。

会社、所属関係なくフリーで使える10階センターLIVINGスペース
国産杉材を使ったWEB会議ブース