2022.12.9

山元立木価格、杉と桧が53年以降で最大の上昇率

(一財)日本不動産研究所は、第81回「山林素地及び山元立木価格調」(2022年3月末現在)の結果を公表した。

全国平均の利用材積1㎥当たりの山元立木価格は、杉が4,994円、桧が10,840円、松が2,729円となっている。前年との比較では、杉が56.1%増、桧が51.9%増、桧が37.2%増となっており、いずれも大幅に立木価格が上昇している。杉と桧については、1953年以降最大の上昇率だという。

同研究所では、ウッドショック以降、ウクライナ侵攻、円安の進行が重なり国産の丸太価格の上昇に拍車がかかっていると分析している。

一方で、杉の山元立木価格が最高値を付けた1980年の2万2707円と比較すると、いまだに低水準に留まっている。桧についても、80年の4万2947円と比べると低水準にあると言えそうだ。