大林組、木造の燃えしろ計算の時間を8割削減
BIMモデルとの連携で
大林組は、木構造の燃えしろ計算をBIMで効率化できるツール「SynchroMOK(シンクロモック)」を開発した。
中規模建築物を純木造で設計するには、火災時に主要構造部の木材が燃えてもすぐに崩れないよう、木材の表面が炭化する時間(燃えしろ深さ)を計算する必要がある。この計算は火災時倒壊防止性能検証法と避難時倒壊防止性能検証法の規定基づいて行う必要があるが、その複雑さが中大規模木造建築の障壁のひとつになっていた。
今回開発したSynchroMOKは、建物の設計情報が入力されたBIMモデルと連携することで構造データを自動抽出し、燃えしろ深さの計算を効率化できるツール。歩行距離や歩行速度などの基本的な避難情報を入力するだけで、必要な構造情報をBIMモデルから自動取得して燃えしろ深さを短時間で算出する。例えば5階建て、延べ面積2500㎡の建物の場合、従来の方法では4時間弱かかっていた計算が、SynchroMOKでは30分程度で完了する。80%以上の時短効果が期待できる。

なお、建築確認申請にSynchroMOKが使用可能であることは検証済みだ。
今後、SynchroMOKの活用を通じて中大規模建築の純木造化提案を進めていく。
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