New   2025.10.29

YKK AP、窓一体型ペロブスカイトを電力系統につなぐ実装検証

実用化・事業化を加速

 

YKK APは、ガラス型ペロブスカイト太陽電池を使った内窓を電力系統に接続する実装検証を開始した。

同社は2024年5月に関電工と業務提携し、窓や壁面を活用する建材一体型太陽光発電(BIPV)の開発を進めている。これまで様々な場所での設置実験を行い、発電性能などを検証してきた。

今回は、実用化・事業化に一段階近づく実装検証として、同社が入居する「谷町YFビル」(大阪市)の6・7階にガラス型ペロブスカイト太陽電池一体型の内窓を設置。電力会社の電力系統(送配電網)に接続する系統連係を行う。

内窓設置個所の室内からの様子

実装検証により、既存の内窓の撤去作業も含んだ設置検討から施工・系統連系・運用開始までの一連の作業を確認する。また、外窓と内窓の間に生じる熱による発電性能への影響や、ビル外観への影響なども調査する。

検証期間は2025年10月28日から1年程度を見込む。