住まいのリフォームコンクール、上位賞決まる
国交大臣賞は長野の木造戸建
住宅リフォーム・紛争処理支援センターが主催する「第42回住まいのリフォームコンクール」の上位賞が決まった。
このコンクールは、住宅リフォームの普及促進とリフォームの水準向上を図ることを目的としたもの。審査委員長を神戸芸術大学学長の松村秀一氏が務める。
今回、国土交通大臣賞を受賞したのは、在来木造の持家一戸建住宅「漆の里焼きサワラの家」(長野県塩尻市)。川島宏一郎建築設計事務所が設計し、施工を(有)マツモトコンストラクションサービスが担った。

設計姿勢の大元には、応募者が大事にしている「もったいない精神」がある。断熱材や設備などにリサイクル材料を極力使用。耐震性向上、植栽による日射遮蔽、太陽光熱発電の搭載なども図り、性能を向上させた上で古い建物を残すことに注力した。
加えて、リフォーム後の建物は地元の大工専門学校生の育成の場や、地域の建築士事務所協会の講習会の場としても活用。審査では、こうした建築の工夫および利用方法などが評価された。
そのほかの上位賞として、(独)住宅金融支援機構理事長賞を鉄骨鉄筋コンクリート造の賃貸共同住宅「新旧混成-旧耐震建物の再生モデル(タウンヴィラ摂津)-」(東京都新宿区)が受賞。また、(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター理事長賞は、在来木造の長屋「ヨコとタテにつながる長屋~都市に住む~」(大阪府大阪市)が受賞した。
なお、全体の総評として、松村氏は「建物の取り壊しが必要なかったり、難しかったりする今日の状況下での一番の課題は建物の健康寿命を伸ばすこと。リフォームこそ、この課題に正面から答える最も重要な建築行為だ。今年の上位賞には健康寿命を延ばす事例が多く立ち並んだ」などと述べた。
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