New   2025.9.1

環境省、既存住宅のZEH化改修に補助

住宅分野の脱炭素 90億円計上

 

環境省は、令和8年度予算として住宅の脱炭素支援に90億円を見込む。このほど発表した予算概算要求で明らかにした。

今回の「住宅の脱炭素促進事業」のポイントは、既存住宅のZEH化改修にも補助を行うこと。1戸当たり250万円を上限に改修費用の3分の1相当を補助。併せて、既存住宅の省エネ診断をする場合にも費用の3分の1を補助する。

また、従来通り断熱リフォームについても補助を実施。補助率は工事費の3分の1で、戸建てが1戸当たり上限120万円、集合が1戸当たり上限15万円だ。

そのほか、新築のZEH住宅にも補助を行う。ただ、前年度と異なり、断熱地域区分によって補助額に差を設けた。1~3地域の補助額は1戸当たり55万円だが、4~8地域は45万円となっている。また、ZEH+についても同様で、1~3地域は1戸当たり90万円、4~8地域は80万円だ。

新築の集合住宅への補助は、前年度から大きな変更はない。また、戸建て・集合問わず蓄電システムやEV充電設備などを設置した場合に行う別途補助も継続する。