TOTO、米国にトイレ製造の新工場棟
生産能力5割増見込む
TOTOは、米国ジョージア州モロー市の既設工場敷地内に、衛生陶器の製造を行う新工場棟を建設した。最新鋭のロボットなどを導入し、米州市場で需要が高いワンピース便器の生産性を向上させる。
ワンピース便器とは、便器とタンクが一体となったデザイン性の高い便器のこと。しかし、便器とタンクを焼成後に組み合わせる密結便器よりも製造が難しい上、従来工場での製造では、人の手による作業工程が多いことが課題となっていた。
今回の新工場では、新たに34台の最新ロボットを導入した。特に、成形工程においては、TOTOグループの衛生陶器の工場として初めて「タンク接着ロボット」を導入することで、便器とタンクの接着を自動化。品質と生産性の向上を実現した。
また、1台で腰掛便器を3台まで運べる無人搬送機も導入。成形・乾燥、施釉工程を経た腰掛便器を、焼成窯まで移動させる際の一部区間で使用し、従業員の負担軽減と製造工程の効率化を図る。
新工場の稼働時期は、2025年秋頃。これにより、米州での衛生陶器の生産能力は従来比5割増しの年間100万台となることを見込む。
なお、2027年7月には新工場内に新たな焼成窯を2台設置予定としている。形状や高さの異なる腰掛便器の焼成に対応できるようにする計画だ。

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