長谷工コーポ、奈良に木質建材の新工場建設へ

長谷工コーポレーションは、国産スギを利用した木質建材「HSウッド（長谷工サステナブルウッド）」の製造を目的とした自社工場の建設を奈良県五條市に建設する。

HSウッドとは、スギ丸太から切削した木片の長さ方向を一方向に揃えて積層した加工木材。木片を原料とするため、製材や合板・LVL用単板などへの利用が難しい小径木、まがり材も無駄なく利用できる点が特徴だ。

同社はこれまで、造作大工が施工する内装壁や天井の下地となる木製軸材に外材を原料としたLVLを使用していた。これを新工場で製造するHSウッドに置き換えることで、外材の輸送などを含めたサプライチェーン全体のCO₂排出量削減を図る。

新工場の建設は既に始まっており、27年2月に竣工予定。製造設備のライン構築などを経て、28年4月から本格稼働を開始する。