New   2025.5.1

住宅着工、24年度は3年ぶり増の81万戸

持家・賃貸が増加

 

2024年度の新設住宅着工戸数は、81万6018戸だったことが、国土交通省の発表で明らかになった。前年度比では2.0%増え、3年ぶりの増加となった。2024年の通年集計では、09年以来15年ぶりに80万戸を割り込んだが、年度集計では持ち直した形だ。

利用関係別にみると、持家が同1.6%増の22万3079戸と3年ぶりに増加。貸家も同4.8%増の35万6893戸となり、前年度の減少から再び増加に転じた。

ただ、分譲住宅は戸数が振るわず、同2.4%減の22万9440戸と2年連続で減少。マンションは10万5227戸(同5.0%増)と好調だったが、戸建てが12万2319戸(同8.5%減)となり減少分をカバーしきれなかった。

地域別では、特に近畿圏の増加幅が大きく、総戸数は同8.6%増の13万8306戸。全ての利用関係で増加しており、持家は同2.8%増の2万9647戸、貸家は同14.4%増の6万6214戸、分譲は同5.6%増の4万1907戸だった。分譲については、戸建てが同5.6%減の1万8281戸となったものの、マンションが同16.1%増の2万3626戸と大きく伸長し、全体を押し上げた。

そのほか、中部圏以外の全ての地域で総戸数が増加した。首都圏は同1.6%増の29万1316戸となっている。

なお、建築工法別では、プレハブが9万3833戸(同6.7%減)と3年連続で減少。一方で、ツーバイフォーは9万8923戸(同7.9%増)で3年ぶりに増加した。