急減する和室、バルコニー
住環境研究所が間取り実態を調査
住宅の間取りから和室やバルコニーが急速に減りつつあることが、住環境研究所の調査で分かった。
同社は積水化学工業の100%子会社であり、約20万件にのぼるセキスイハイムの間取り図面データを保有している。今回、このデータを活用し、2018年度~22年度に着工した2階建て・単世帯の住宅について、間取りの変化や現状を調べた。
その結果によると、和室・畳コーナーがない住宅はこの5年間で28.0%から49.7%まで上昇した。ただ、リビング内に小規模な畳コーナーを設ける住宅の割合は一定数を保っており、若年層ほど採用している割合が高い。22年度は、施主年齢が30歳未満の世帯のうち17.5%が畳コーナーを採用していた。
同社は、幼児の遊び場やくつろぎのスペースとしてある程度の畳需要があるためと分析している。

一方、バルコニーについては同期間で採用しない住宅の割合が10.8%から30.6%に増えた。特に若年層でこの傾向が顕著で、30歳未満の37.9%が「バルコニーを採用しなかった」と回答している。その代わり、「ランドリールーム」や「洗面・脱衣室に物干しスペース」を設ける傾向が高まっており、22年度にはバルコニー不採用の住宅の68.3%がこのスタイルを選択していた。
また、バルコニーを採用した住宅でも「バルコニーに洗濯物を干す」と回答した割合は若年層ほど低く、30歳未満では半数以下の47.5%だった。60歳以上では82.9%であり、その差は35ポイント以上ある。
同社は、共働き世帯の増加などに伴い、乾燥機などの利用が一般化しつつあると指摘している。

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