三井不動産レジ、家庭系廃油の循環利用でサプライチェーン
セブンイレブン、ENEOSなど7社で連携
三井不動産レジデンシャル、セブンイレブン、イトーヨーカ堂、三井住友銀行、吉川油脂、野村事務所、ENEOSの7社は、家庭系廃油(食用油)を回収して循環利用するサプライチェーンを構築すると発表した。
廃食用油はバイオ燃料の原料として活用可能な循環資源のひとつだが、国内では現状、年間約10万tが再利用されずに可燃ごみとして廃棄されている。
今回の連携事業は、千葉県の総合企画部が公募した「千葉の地域資源を生かしたSAF導入促進事業」に採択されたもの。SAFとは、Sustainable Aviation Fuelの略で「持続可能な航空燃料」を指す。
連携事業では、資源の再利用を促す「資源循環」、成田国際空港をアジアのハブ空港として国際的にアピールする「地域貢献」、次世代の暮らしやすさに配慮する「将来世代」を理念に掲げる。
この達成に向け、千葉県内のイトーヨーカドーとセブンイレブンの店舗、三井不動産レジデンシャルが供給する大規模分譲マンション「幕張ベイパーク」を拠点として、家庭系廃油を回収。この廃油を原料として、まずはバイオディーゼル燃料の製造などを進めるほか、将来的にはSAFを製造し、成田国際空港に供給するサプライチェーンの構築を目指す。
なお、廃油回収については2025年1月15日から既に取り組みを開始している。
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