パナソニック 空質空調社が米国で住宅用全館空調を販売へ
従来比50%超の省エネ効果を軸に
パナソニック 空質空調社は、2025年1月7日から米国市場で住宅向けの全館空調システム「OASYS(オアシス)」の販売を開始した。
米国の全館空調は、家中に張りめぐらせたダクトを通じて、1台の大きな搬送ファンから各部屋に冷温風を送風する仕組み。そのため、ファンの騒音に加え、ダクトの形状や長さが部屋ごとに異なることから、均一な送風が難しく、温度ムラが発生するなどの課題がある。また、暖房についてはガス式の機器が一般的に使用されており、脱炭素の観点から電気機器へのシフトが求められるようになってきている。
今回発売するOASYSは、高気密・高断熱住宅に適した同社製のエアコンに加え、空調負荷の低減やPM2.5などの抑制ができる熱交換気ユニット、省エネ性・静音性に優れたモーターを採用した搬送ファンを組み合わせた全館空調システム。冷温風を多数の搬送ファンからダクトを通じて大風量かつ均一に送風し、各吹き出し口からの吹き出し温度と室内温度との差を小さくすることで、家全体の温湿度を一定に保つことが可能だ。米国の従来の全館空調方式と比較し、50%以上の省エネ効果が期待できるという。
また、屋根裏・床下まで空気が循環するため、結露やカビの発生リスクが減少する。各機器は単品で交換ができる仕様となっており、故障時のメンテナンス性にも優れる。
25年1月22日には、テキサス州ヒューストンに「OASYSコンセプトホーム」をオープン予定。ビルダーなどBtoBの顧客を対象に、OASYSのシステムコンセプトの展示、体感の場の提供を行う。
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