2025.1.7

パロマ、富士通グループの空調会社を買収へ

持株会社が25年7月からTOB開始

 

パロマの持株会社であるパロマ・リームホールディングスは、富士通グループの富士通ゼネラルの買収に向けた株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。

富士通ゼネラルは、住宅、商業、産業向けの空調機器事業などを手掛ける富士通のグループ企業。パロマ・リーム傘下のリーム・マニュファクチャリング・カンパニーとは、2016年から北米における空調機事業分野で、相互製品供給や共同開発を含む協業関係にある。

今回の買収を通じ、パロマ・リームはリーム・マニュファクチャリングと富士通ゼネラルの両社が長年にわたって構築してきた販売基盤やサービス網を相互活用できる体制の確立を目指す。これにより、国内外での

空調事業を強化しながら顧客ニーズに幅広く対応していく方針だ。長期的には世界の空調市場におけるポジショニングを高めながら、空調と給湯の技術融合も図り、脱炭素を推進していく。

なお、富士通ゼネラルはこのほど開いた取締役会でTOBに賛同の意向を示している。TOBは25年7月から開始予定だ。