積水化学、北海道のストック事業強化へ

積水化学工業は、北海道エリアで主にリフォーム事業を展開するクレアスト（札幌市）の全株式を取得し、子会社化する。

積水化学工業は、2023～2025年度の中期経営計画において、住宅カンパニーの業績拡大を牽引する施策としてリフォーム・不動産・まちづくりの各事業への経営資源の投入などを推進する方針を打ち出している。今回の買収はこの一環で行ったものだ。

クレアストは、道内各地で戸建て住宅やマンション、オフィスビル、飲食店などの内・外装、水回り、屋外リフォーム、買取再販などを展開している企業。同社が持つ、北海道エリア特有の市場特性や工法に特化した技術・ノウハウ、営業網、施工能力を獲得することにより、全国的にも大きなリフォーム市場である北海道エリアでのストック事業領域の強化を図っていきたい考え。

子会社化を通じて、特にRC造マンションのリフォームや買取再販での事業拡大を目指すほか、セキスイハイムのオーナー向けリフォームの施工体制強化につなげていく。

株式譲受は2024年11月1日付けで完了予定だ。

今回の子会社化を契機として、今後はセキスイハイムグループ以外が建築した一般建築を対象としたストックビジネスのモデル構築を全国主要地域で加速させる。