8月の首都圏の中古住宅市場、成約件数が急増
マンションは18.2%、戸建は21.8%の大幅増
首都圏の中古住宅市場が好調に転じてきていることが、(公財)東日本不動産流通機構の月例報告で明らかになった。8月の成約件数は、マンション、戸建ともに前年同月の実績を大きく上回っており、8月としては1990年5月の同機構発足以降、過去最高を記録している。
(公財)東日本不動産流通機構の調べによると、首都圏における中古マンションの成約件数は、今年3月以来、前年同月比でマイナスが続いており、4月には同52.6%減という大幅な減少となった。しかし、8月になり状況が一転、3053件で同18.2%増となり、8月としては調査開始以来、過去最高を更新した。
地域別では、首都圏の全ての地域で成約件数が前年より増加しており、多摩と横浜・川崎市、神奈川県他、埼玉県は前年比で2割を超える大幅な増加となった。
一方、中古住宅のうち戸建住宅の成約件数は、1175件で同21.8%増となっている。こちらも8月としては過去最高を記録した。成約価格も6.1%上昇し、3216万円となっている。
地域別では、こちらも全ての地域で成約件数が前年を上回り、横浜・川崎市と神奈川県他、埼玉県、千葉県は前年比2~4割の大幅な増加となった。
戸建住宅についても、3月から前年実績を下回る厳しい状況が続いたが、7月に同2.4%増となり、8月に入り2割以上の増加を見せた。
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