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2020.11.2

YKK AP、小屋で新しい生活空間を提案

高性能窓など搭載し年間通し快適

YKK APは、ウィズコロナ時代の新しい住まいの選択肢を模索し、エクステリアのサンルームの発想から小屋「HACO BASE(ハコベース)」を開発した。高性能窓などを搭載し年間を通じて快適な生活空間を実現。2021年の一般販売を目指す。


同社はハコベースを、11月29日(日)まで、二子玉川 蔦屋家電で開催されるLIVING TECH協会主催「LIVING TECH Conference 2020 暮らしとテクノロジー展」で公開展示している。

ハコベースは、柱、梁を金物で組んだ在来軸組工法の躯体に、高性能断熱材(厚さ60mmのフェノール系断熱材)とトリプルガラス樹脂窓を組み合わせた高断熱仕様の小屋だ。「一般的に、従来のトレーラーハウスなどは、『夏暑く、冬寒い』といった課題があるが、高断熱仕様のハコベースでは、年間を通じて快適に過ごせる。屋根形状や、シャワールール、トイレ、洗面所などの水回り、テラスデッキまで、多様なオプションも用意している。ユーザーは自由自在にカスタマイズできる」(同社事業開発部 東克紀部長)。

基本となる大きさは、コンテナのサイズで、置き型基礎などと組み合わせて定位置に置いて使う固定タイプと、積載物としてトレーラーに載せることができるタイヤタイプ(トレーラー)の2種類を用意した。

東部長は、「コロナ禍により働き方や価値観に大きな変化が起き、多くの人が遠隔での働き方や二拠点居住をしやすい環境になりつつある。こうした中で、当社が培ってきたサンルームにノウハウを生かしてハコベースの開発に着手した。2021年の一般販売に向けて、ユーザーのニーズを踏まえながら新たな生活空間、自由な二拠点居住を実現するプロダクトとして開発を進めている」と話す。

同社がハコベースのキット一式を販売し、工務店などが組み立て施工することを想定。小屋自体の組み立てにかかる日数は約3日。置き型タイプでは、置き基礎施工分の日数が加わる。

販売価格の目安は、水回り、テラスデッキなどをすべて採用したフルスペックで約480万円(施工費は別途)。オプションを一切付けないスペックで約300万円。これに加えて、タイヤタイプの場合は、車輪の費用やナンバー取得などの費用が250万円加算される。

「最初は、グランピングなどで法人からの需要が多いと見ている。海沿いの自然豊かな場所など、魅力的だが、建物を建てることは難しい場所は多くあるが、そうした場所にもタイヤタイプのハコベースは最適。キット一式で供給する販売方法では、個人のユーザーがDIYでハコベースを組み立てることは難しいが、将来的には工場で組み立てたものを供給することも検討している。早期に実現して個人のユーザーにも訴求していきたい」(東部長)考えだ。

蔦屋家電に展示されたハコベース。 屋根形状、水回りなど豊富なオプションを用意。自由自在にカスタマイズできる
ハコベースには、同社のハイエンドのトリプル樹脂サッシ「APW 430」などを搭載。寒冷地でも快適に過ごせる断熱性能を実現
AIスピーカーで簡単にコントロールできるLED照明、リチウムイオン蓄電池システム、ロボット掃除機なども取り入れ、テクノロジーで暮らしがどのように快適になるのかを体感できる

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特集:

蓄積されるエビデンスの最前線

住まいの温熱環境が居住者の健康を大きく左右する──そのエビデンスが着実に蓄積されつつある。
断熱性や気密性を高めることは暮らしの快適性につながるだけでなく、健康にも影響することは従前から指摘されてきたが、これらは経験や体験に基づくものであり、医学的なエビデンスに裏打ちされたものではなかった。
しかし、ここ10年間ほどの間に温熱環境と健康に関する研究が進み、その成果がまとまり始めている。
温熱環境と血圧、睡眠、虚弱、皮膚疾患などとの関係が明確になりつつあるのだ。
高性能住宅は、省エネ性や快適性などだけでなく、こうした健康面での価値を持つ。
住まいづくりも大きく変わりそうだ。
それぞれの分野の学識経験者に、研究の最前線、その影響などについて聞いた。

住まいと健康
慶應義塾大学理工学部システムデザイン科 教授 伊香賀俊治氏
温熱環境と睡眠
関西大学環境都市工学部建築学科 教授 都築和代氏
温熱環境と高血圧
自治医科大学循環器内科学部門 教授 苅尾七臣氏
温熱環境と皮膚疾患
岐阜工業高等専門学校建築学科 教授 青木哲氏
温熱環境と虚弱
北九州市立大学国際環境工学部建築デザイン学科 准教授 安藤真太朗氏

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