建材 |  2020.6.26

大型化する台風から住宅を守る 窓シャッターの耐風性能が向上

リフォームニーズにも対応

近年、台風が大型化するなか、耐風性能を強化した窓シャッターの発売が相次いでいる。

本格的な台風シーズンを前に、毎年のように繰り返される住宅被害を最小限に抑えるための取り組みが求められている。とくに近年では台風が大型化する傾向があり、これまで以上の対策が必要であるという指摘もある。

なかもで重要になるのが、窓まわりの対策だろう。最近の住宅であれば、風の影響だけで窓ガラスが割れる心配は少ないと言われているが、飛来物によって窓ガラスが破壊される危険性がある。

気象庁によると、平均風速20~25m/s (瞬間風速30m/s)以上になると、細い木の枝が折れ、看板が落下・飛散、屋根瓦や屋根葺き材が飛ぶなどの被害が出始めるという。平均風速が35m/s (瞬間風速50m/s)を超えると、外装材が飛散するといった状況になる。

こうなってくると、飛来物によって窓ガラスが破壊されるリスクは高くなる。それだけに、窓まわりの対策が重要になってくる。

こうしたなか、LIXILでは、TOSTEM ブランドの「シャッター 標準タイプ」の耐風圧性能を向上させ、リフォーム用は2020年5月より、新築用は2020年7月1日より全国で発売。耐風性能を従来の1.5倍(1200Pa)にまで高めている。

また、「シャッター耐風タイプ」についても、耐風圧性能を強化(1600Pa)した。さらに、「取替雨戸パネル」には、台風による飛来物に強い「アルミ枠用 防護断熱タイプ」を新たに追加、 8月3日から全国で発売する。

YKK APは、大型化・広域化する台風への対応として「耐風シャッターGR」を6月8日から発売した。風速62m/s時に風下側で発生する風圧力(負圧)に耐えることができる耐風圧性能1200Paという性能を確保。ちなみに、同社の標準シャッターの耐風圧性能は800Paで、「耐風シャッターGR」は1.5倍の強度を備えている。

リフォーム用「マドリモ シャッター」(非防火用)にも設定し、これまでシャッターの取付けを諦めていた箇所や既存の窓が雨戸付の場合も、シャッター付窓に交換できる。

いずれのシャッターもリフォーム需要への対応も図っており、耐風シーズンを前に注目度が高まりそうだ。

Housing Tribune最新刊

住宅産業総合誌「ハウジング・トリビューン」は隔週金曜日発売。年間購読者には電子版News Report「Housing Tribune Weekly」を配信しています。

ハウジング・トリビューン Vol.605(2020年17号)

特集:

ターニングポイントを迎える防災・減災

国をあげた防災・減災対策の取り組みが加速している。
キーワードは“気候変動×防災”だ。
これまで進めてきたダムや堤防などハードを重視した対策だけでなく、「危ない土地に住まない」、「自然の機能を活用する」など「災害をいなす防災」も重視するスタンスへのシフトである。
各省庁の施策も、自然生態系の活用やグリーンインフラの整備、ハザードエリアの利用規制、流域治水など、これまでとは異なる新たな取り組みが目白押しだ。
猛威を振るう自然災害のなか、まちづくり・家づくりにも新たな対応が求められる。

目次を見る

関連記事