住宅 |  2020.6.17

ヒノキヤグループが提案する全館空調の体感価値とは 

Z空調の体感ラボを栃木県に開設

ヒノキヤグループは、新時代冷暖システム「Z空調」の魅力を体感で訴求する体感ラボ「ZOOON(ゾーン)」を栃木県に開設した。


ヒノキヤグループが独自に開発した「Z空調」は、従来の全館空調の導入コストを大幅に下回る販売価格と、壁掛けルームエアコンと同等の電気代を実現した新時代冷暖システムだ。

ヒノキヤグループ全体では、すでに1万棟以上に導入した実績があり、全館空調システムとしては国内でトップシェアを誇る。

工務店などに対する外販も行っており、ここにきて実績が急激に伸びてきているという。一般的な住宅であれば、材工込み130万円ほどで工務店も導入できる。

また、全館空調で気になる電気代については、実際にZ空調を導入した住宅の消費電力量を調査した結果、24時間つけっぱなしでも、月平均4721円ですむことが分かった。

数値+体感でZ空調の真の実力を紹介

こうした特徴をもつZ空調だが、ヒノキヤグループでは、モデルハウスを活用した体験会などを開催し、体感価値を訴求してきた。そして、より体感価値に訴えるために、栃木県にZ空調体感ラボ「ZOOON」をオープンさせたというわけだ。

東北自動車道の栃木インターから3分の位置にあるZ空調体感ラボ「ZOOON」

この体感ラボでは、まずオープニング映像によって、日本の気温の特性やヒートショックによる健康被害リスクなどを解説していく。その後、イラストを使ってZ空調の家とZEHの家の違いなどをスタッフが紹介。

イラストを使ってZ空調の家とZEHの家の空調設備、断熱仕様の違いなどを解説

ここまでに来場者は、断熱性能や居室間の温度差がもたらす健康被害リスクなどを理解する。例えば、イラストを用いた説明では、屋根断熱のある・なしによって、住宅にどのような影響をもたらすのか、さらには基礎断熱と床下断熱による違いなどを説明していく。

住宅の温熱環境に関する基礎的な知識を習得したところで、いよいよ体感ROOMへと進む。まずは壁掛けエアコンによって空調したZEHの家。外気温は1℃に設定されており、8畳程度の居室間空間を21℃に設定したエアコンで暖房している。

体感ルームは外気を1℃に設定し、室温の違いなどを体感

室内の温度の様子をサーモグラフィの画像や、部屋の各所に設置した温度計などで確認できる。加えて、居室の隣には無暖房状態の洗面室とトイレがあり、居室との室温の差も体感できる。

ZEHの家の温熱環境を十分に体感した後、今度はZ空調の家を体感する。同じく21℃に設定されたZ空調で暖房されており、全館空調なので当然ながら洗面室も暖房されている。

Z空調の家の体感ルームに入り、まず実感するのは室内の温度ムラの少なさ。ZEHの家では、天井と床で3℃の温度差があったが、Z空調の家では温度差がほとんどない。とくに床については、床暖房をつけているような暖かさを感じる。

サーモグラフィ画像なども使いながら、室内の温度差などを分かりやすく紹介している

Z空調の吹き出し口は、天井付近に設置されており、壁掛けエアコンと同じように、床付近の温度が低くなる懸念がある。しかし、Z空調の家は、数値上も温度差がないだけでなく、床付近でも非常に心地よい暖かさを感じる。数値では分からない価値のひとつだと言えるだろう。

基礎断熱によって床下への寒気の侵入を抑制していることと、風量や吹き出し口の位置などを工夫することで、壁などを伝わりながら家全体を暖めることによって、温度ムラを無くしている。

1万棟以上の実績から、間取りや規模に応じて、吹き出し口の位置やそれぞれの場所の風量などを緻密に割り出すノウハウを備えているからこそ、こうした温熱環境を実現できるという。

こうしたZ空調ならではの特徴や価値についても、数値だけでなく体感をプラスすることで、より納得感を得る形で理解できる。加えて、洗面室やトイレと居室の温度差が無いことを体感することで、冒頭に説明されたヒートショック対策の重要性も実感を伴う形で理解できるだろう。

ZEHとの比較で数値には表れない体感価値を実感

次のゾーンでは、体感ルームのZEHの家とZ空調の家の断熱仕様を展示。それぞれのUA値も示している。Z空調の家のUA値は0.55で、ZEHの家は0.51。つまり、設計上の断熱性能は、Z空調の家の方が低い設定になっている。

あえてZ空調の家の断熱性能を低く設定することで、来場者は設計上の数値では分からない体感価値を知ることになりそうだ。

断熱仕様の違いを確認できるコーナー

ヒノキヤグループでは、断熱性能だけでなく、空調設備のことまで含めて考えることで、省エネかつ快適で、さらには健康被害のリスクを軽減できる住環境を実現できると考えている。

なお、1組あたり通常であれば45~50分程度で説明を行うことができ、1日6組の予約を受け付けている。現在は営業マン経由で予約を受け付けており、フリーの来場者には対応していない。また、Z空調導入を検討している工務店も利用可能だ。

6月16日までに54組の来場者があり、とくに土日はフル稼働という状況が続いている。また、新型コロナウイルス対策を徹底しながら対応を行っており、1時間ごとに1組だけを案内しているため、不特定多数との接触を避けながら説明できるという。

Housing Tribune最新刊

住宅産業総合誌「ハウジング・トリビューン」は隔週金曜日発売。年間購読者には電子版News Report「Housing Tribune Weekly」を配信しています。

ハウジング・トリビューン Vol.602(2020年13号)

特集:

エリアマネジメントが鍵に

新型コロナ禍で広がったテレワーク。
このテレワークが住まい手の居住するエリアの昼間人口を押し上げ、“地元”に目を向ける動きが出ている。完全テレワークとなれば、通勤を意識せず、好きな場所で暮らすというケースも増えるが、それはまだまだ先の話だ。
ただ、確実にテレワークを業務形態の一部として組み込む企業は増加。
テレワークをすると、“地元”への滞在時間が長くなるというのは今回のコロナで実証済みだ。
一方で、ランチ難民などの言葉も生まれた。
エリアマネジメントを通じて、“地元”を活性化する、街づくりのヒントを探る。

目次を見る