新型コロナ |  2020.5.12

バーチャル住宅展示場「MY HOME MARKET」、資料請求件数が急増

ゴールデンウィークのPV数も3倍以上に

日本ユニシスが運営するバーチャル住宅展示場「MY HOME MARKET」のゴールデンウィークにおけるPV数が、3月と比較して広告を経由しないものが3倍以上も増加したという。また、資料請求件数もこれまでの7~8倍にも増えており、新型コロナウイルスの影響で住宅展示場での営業活動が制限されるなか、住宅検討のための新しいソリューションとしての注目度が高まってきている。


バーチャル住宅展示場「MY HOME MARKET」

「MY HOME MARKET」は、2018年3月から日本ユニシスが運営しているバーチャル住宅展示場。同社では、スマートフォンなどの普及により若年層の購買行動が大きく変化していることを踏まえて、新たなマイホーム検討のためのツールとして展開している。

現在、10社の住宅企業と契約しており、サイト上に開設した「VRタウン」から、それぞれの住宅会社の住宅モデルをVRで確認できる。また、「MY HOME MARKET」のプラットフォームを活用し、自社サイトでVRモデルを公開するといった活用事例もある。

「MY HOME MARKET」のもうひとつの特徴が、それぞれの住宅モデルの価格を明示している点。モデルを公開するものを規格型住宅に限定しており、VRで体験でした住宅モデルを明示された価格で建築することができる。

各社の住宅モデルを確認できる「VRタウン」

同社によると、「MY HOME MARKET」を利用して住宅を建築した施主の満足度が高くなる傾向があるという。実際の価格を事前に知ることができるだけでなく、VRによって実際に建築される住宅のイメージをより具体的に把握できるため、引渡し後の不満が少ないというわけだ。

「MY HOME MARKET」の利用促進に向けた様々な取り組みも行っており、公式SNSやYouTubeなどを活用したPR活動だけでなく、VRタウンを活用した謎解きイベントなども開催している。

加えて、2019年10月には「MY HOME MARKET」楽天市場店も開設した。楽天を通じてマイホームを建築すると、楽天ポイントが付与されるといったメリットもある。

徐々に認知度や利用者数が増加する傾向にあった「MY HOME MARKET」だが、新型コロナウイルスの影響によって、その注目度が一気に高まっている。新型コロナウイルスによって住宅展示場を活用した営業活動が制限されるなか、リモート営業を行うためのツールとして「MY HOME MARKET」を利用しようという企業が増えてきているのだ。日本ユニシス インダストリーサービス第一事業部の多勢正英氏によると、「3月に入ってからの住宅会社の方々からの問い合わせは、2~3倍は増えています」という。

各社のモデル住宅をVR画像によって体感できる

こうしたなか、ゴールデンウィーク中の4月24日~5月10日の期間、愛知県、岐阜県、三重県でCM放送も行うなど、PR活動にも注力している。その結果、ゴールデンウィーク中のPV数は、広告を経由しないものが3月と比較して3倍以上の伸びを見せたそうだ。

さらに、VRタウンに出店している住宅会社への資料請求件数も、「1、2月と比較すると7~8倍ほど増えている」(多勢氏)としている。

「情報などを分析したわけではなく、あくまでも体感値ではありますが、自粛生活を求められるなかで、現在の自宅に手狭感を感じている若い方々が、マイホームの検討に動き出しているという印象があります」(同)。 ミレニアル世代を中心とした若年層の購買行動が変化するなかで、住宅業界が住宅検討のための新しいソリューションを十分に活用してきたとは言えないだろう。しかし、新型コロナウイルスの影響によって、若年層の購買行動に対応した住宅検討のためのソリューションが一気にメインストリームへ躍り出る可能性もありそうだ。