旭化成副社長、住宅領域の20年度見通し 「19年度業績届かない可能性」も
新しい生活様式に合った営業スタイルを模索
旭化成の柴田豊取締役兼副社長執行役員は12日に開いた2020年3月期の決算会見で、21年3月期の住宅領域の見通しについて、「展示場閉鎖や外出自粛制限があり、特に建築の請負部門での集客や受注に影響が出ている」と語った。同じように、不動産やリフォーム部門でも影響が及ぶ可能性があり、全体として19年度業績に届かない可能性がある」と述べた。新型コロナウイルス感染拡大による影響の長期化を懸念した。
新型コロナ禍の中での住宅領域の営業について柴田副社長は「ITなどを活用したデジタルマーケティングや生産性向上、コストダウンを進め、新しい生活様式に対応しながら新型コロナウイルスの影響を最小限に抑えて、新しい営業スタイルを考えていく」との方針を示した。
旭化成で住宅領域を担う、旭化成ホームズの19年度の決算は、連結売上高で前年度を7.4%上回る6493億円、営業利益は674億円 (前年度比6.1%増)となり、ともに過去最高だった。
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