2024.12.2

カツデンのシースルー階段が選ばれる5つの理由

ノックダウン式のシースルー階段のリーディングカンパニーであるカツデン。
同社のシースルー階段は、発売以来、先進的な住宅事業者から高い評価を得ている。
なぜ、カツデンのシースルー階段が選ばれるのか。その秘密に迫った。

【選ばれる理由 1】
シースルー階段を採用しやすく
いち早くノックダウン式を実現

近年、シースルー階段を採用する住宅が増えている。帰宅後に2階に上がる子どもの気配を感じられるように、リビングに階段を設ける間取りが人気を集めるなかで、階段を別空間として切り取らず、ひとつの空間とすることで広く見えるシースルー階段が採用されるケースが目立っているのだ。

また、住宅の断熱性、気密性の向上などによって、吹き抜けを設けても温熱環境が悪化しなくなったことを受けて、吹き抜けの解放感を効果的に見せるシースルー階段が選ばれることも増えているという。
ただし、シースルー階段の採用を難しくしている問題もあった。鉄製のシースルー階段の多くが工場で組み立てたものを現場に搬入して据え付けるタイプになっており、施工のためにクレーン車などの重機が必要になる。加えて、屋根ができる前に据え付け工事を行う必要があり、施工に手間とコストがかかるという問題があったのだ。

こうした問題を解消したのが、ノックダウン式シースルー階段のリーディングカンパニーであるカツデンだ。

同社では、2002年に他社に先駆けてノックダウン式のシースルー階段を発売している。現場で組み立ててから取り付けるノックダウン式のため、重機は必要なく、施工期間も大幅に短縮できる。

これまでのスチール製のシースルー階段とは一線を画す商品を市場に投入したことで、シースルー階段の採用に二の足を踏んでいた住宅事業者に新たな選択肢をもたらしたのだ。

施工を請け負う体制を構築しているほか(左)、階段の勾配角度を変えながらシミュレーションを行える機器も用意している(右)

【選ばれる理由 2】
階段のことは“まるごとお任せ”
作図から施工まで一括対応

カツデンでは、住宅の意匠図を提供されると、最適なシースルー階段を提案するといったサービスも提供している。さらに階段の作図から施工までを一貫して行う。豊富な実績を持つ同社だからこそ、安全・安心かつ意匠性にも配慮したシースルー階段を提案できるという。

また、これまでの施工実績の写真だけでなく、ハウスメーカーのモデルハウスでも数多くの採用実績があり、それぞれの案件ごとに完成後のイメージを見える化できるという点も同社の強みである。

階段の勾配角度を変えながら、使用時の使い勝手などをシミュレーションできる設備なども用意しており、建物が完成した後の不満を回避する提案も可能だ。

施工を請け負う体制も用意している。全国規模でシースルー階段の施工に慣れた専門工事業者をネットワーク化しており、「当社がお願いしている施工業者の方であれば、ストレート階段なら半日で施工を完了させることも可能」(藤田匠 取締役営業本部長)だという。

深刻な人手不足に直面する住宅業界にとっては、「階段のことをまるごと任せられる」というのは魅力的だろう。

【選ばれる理由 3】
既製品とフルオーダーの良いトコどり
セミオーダー式で多様なニーズに対応

同社では、主力商品である「ObheA(オブジェア)」をはじめとして、階段だけで10ブランドもの商品ラインナップを用意している。

一般的な直階段や片持ち階段、さらには螺旋階段などを取り揃えているほか、段板の幅や材質、手すり形状など多様なオプションも設定している。

先述したように、住宅の意匠図から最適な階段形状を提案するといった取り組みも実施しており、それぞれの住宅に合わせたシースルー階段をセミオーダー式で提供している。この点も同社が選ばれる理由のひとつになっている。

階段を構成するパーツについては、ある程度まで既製品化を進める一方で、それらを組み合わせた完成品については、フルオーダーと変わらない柔軟性を実現しているのだ。

【選ばれる理由 4】
インテリアデザインの価値を高める意匠性
細部にまでこだわったノイズレスデザイン

カツデンのシースルー階段の大きな特徴が、細部にまでこだわった意匠性だ。

最小限のパーツで堅牢性を実現できるというスチール製の階段の特徴を最大限に生かし、可能な限りノイズを排除したデザインを具現化している。

発売以来、ノイズを排除するための改良を重ねており、例えば段板を支える金具を改良し、現在では薄くて存在感が少ないものを採用している。金具などを取り付けるボルトやナットにもこだわり、ヘックスローブ化粧ボルト・ナットを採用している。強度の確保と意匠性を両立するもので、ボルトの頭の部分をフラットで薄くし、塗装が剥がれ難い星型のリセス(ドライバーなどの差し込む部分)を採用している。

従来のスチール製の階段の場合、接合部に「ビード」と呼ばれる溶接跡が残ってしまっていた。美しさにこだわる同社では、できるだけ見え難い部分に溶接を施し、職人による研磨作業によって、強度を維持しながらも、可能な限り「ビード」が見えないように仕上げている。

見える部分だけでなく、見えない部分の美しさにも徹底的にこだわっており、社内の技能検定などを通じて、研磨作業を行う職人の育成にも取り組んでいる。また、社内の加工機などの製作も行っており、顧客ニーズを汲み取りながら、製造方法からデザインノイズを減らすための方策を検討しているという。
「シースルー階段はリビング空間に設置されることが多く、他のリビング建材と同じように、高い水準でのデザイン性が求められます。それだけに、デザインを邪魔するノイズを極限まで無くしていくことが重要になるのです」(藤田取締役)。

強度と意匠性を両立するヘックスローブ化粧ボルト・ナット
溶接跡を研磨し、より美しい仕上がりに
段板を支える金具。左のものから右のものへと改良を行った

【選ばれる理由 5】
厳しいチェック体制が生み出す安心品質
工場での仮組み検査も実施

カツデンでは、2008年に品質マネジメントの国際規格であるISO9001の認証を取得している。この規格に基づき、シースルー階段についても、製品の性能試験から製造スタッフの力量検査まで、品質向上に向けた厳しいチェック体制を構築している。

藤田 取締役営業本部長(左)と小椋 開発部長(右)

また、スチールを切断する最新鋭のレーザー加工機などを導入した最先端の生産設備と、前出の研磨作業などを行う職人の技を融合した生産システムによって、高いレベルでの安心品質を実現。
さらに、「工場で全てのパーツを一度組み立ててから、施工性や精度などをチェックした後に現場に納めています。そのため、部品の不足や組み立て後に『上手く納めることができない』といった事態を回避できます」(小椋俊明 技術本部商品開発部長)という。

同社のスタッフが現場を訪れ実際の寸法や納まりなどを確認した上で、階段の製造を行うため、急な設計変更などに柔軟に対応することも可能だ。

同社が実施した顧客満足度アンケート調査によると、「当社製品の信頼性の評価をお願いします」という質問に対して、2022年度、2023年度ともに71%の回答者が「心配ない」、29%が「ほとんど心配ない」と回答している。

このアンケート結果からも、細部にまでこだわった同社のシースルー階段が高い評価を得ていることがわかる。

全ての階段について仮組み検査を実施
社内の技能検定なども行いながら職人の技を磨いている

オンライン階段発注サービスもスタート

カツデンでは、オンライン階段発注サービスをスタートさせている。オンライン上で同社の階段を発注できるサービスだ。品質は変えることなく、仕様を限定し、仕様確定までの工程もシンプルにすることで、一部の商品に限り定価の半額以下で提供することを可能にしている。

詳しくは
https://kdat.jp/ec/

カツデン株式会社
03‐5812‐2295
https://kdat.jp/