建材選びから施主への提案などを無料でデジタル化 VR画像も作成できる
建築建材のデジタルデータを集約 丸紅アークログ「Arch-LOG」

丸紅アークログが提供する建築建材のデジタルデータプラットフォーム「Arch-LOG」は、設計や施主へのプレゼン、さらにはアフターサービスなどの業務をデジタル化するためのツールだ。しかも無料で使用できる。※1
建材選びをもっと効率的に
約400社※2、約200万点の商品のデータを収録
「Arch-LOG」は、誰でも無料ですべての建築建材を検索する機能を使用することができる。
例えば、「照明」と検索すると、データベース上に登録されている照明を確認することができる。それぞれの商品には、価格や寸法、重量、性能などの関連情報が紐づいており、複数のメーカーのカタログを見ながら仕様を決めていくといった作業を大幅に効率化できる。
同じような商品を比較しながら仕様決めを行うことも可能だ。あるメーカーのカーペットを選択し、「比較」というボタンをクリックすると、他社商品も含めて同じような商品の情報を確認できる。
さらに、随時商品情報は更新されるため、「施主と仕様決めを行ったが、メーカーに問い合わせると廃盤になっていた」という事態も回避できる。
また、ユーザー登録を行うと選択した複数の建材のサンプルやカタログを一括で請求するといった機能も用意されている。
プロジェクト管理機能でマテリアルボードなども電子化
プロジェクト管理機能も備えている。使いたい建材をプロジェクト毎に登録することも可能だ。
プロジェクト毎に登録した内容を関係者で共有することもできる。編集権限の有無を選択し、共有したい人のメールアドレスを記入すると、共有できるようになる。工事関係者だけでなく、施主とも情報を共有できる。
プロジェクト毎に登録した内容をもとにマテリアルボードを作成する機能も備えている。建材の写真をドラッグするだけの操作で簡単にマテリアルボードが完成する。
カタログやサンプルを切り貼りしてアナログに作成するマテリアルボードとは異なり、「Arch-LOG」上だけで作業が完結してしまう。
マテリアルボードに使用した写真をクリックすると、それぞれの建材の詳細情報なども確認できるようになっており、施主への提案力向上にも貢献する。
Arch-LOGの検索機能
約400社※2、約200万点の建築建材を収録。
検索機能が充実しており、「カーペット 青」と検索すると、青色のカーペットだけが検索できる。
また、選択した複数の建築サンプルの比較も簡単に行える。


※ 1 一部有料
※ 2 総契約者数
ロックシステムも実装予定
アフターサービスにさらに活用しやすく
「Arch-LOG」は、アフターサービスの場面で活用できる機能もある。建材の登録情報にユーザー自身でタグ付けを行うことも可能で、例えば、施工業者などのタグ付けを行うことで、工事履歴管理などを把握することにもつながる。
また、商品情報には、メーカーがWeb上で公開している取扱説明書のリンクが貼られているものもある。こうした情報を活用することで、引渡時に膨大な量の取扱説明書をファイリングして渡すといったことも不要になる。
丸紅アークログでは、今後、さらにアフターサービスの場面で活用できるように「Arch-LOG」の機能の充実化を図る。
具体的には建物を引き渡した後に、プロジェクト管理に保存した情報をロックできるようにし、それ以降は商品の改廃などの情報が反映されないようにする。これにより、工事時点での情報をいつでも確認できるようにする。さらに、商品によっては一般的な寿命が登録されているものもあるが、ロックをかけた時点からその商品の使用期限をカウントするようにする。寿命が近くなるとその情報をメールなどでプッシュ通知するようにし、取替やリフォームのタイミングが分かるようにする。
Arch-LOGの高精細な3DCG/VR画像
Arch-LOGにはBIMデータも登録。それを活用して、瞬時に3DCGを作成することも可能だ。
3DCGは実際の建物に限りなく近い再現性が大きな特長で、VR体験も行える。モデルルームや展示場としての活用も可能だ。


BIMデータをもとに高精度のVRを作成可能
「Arch-LOG」に登録されている建材には、BIMデータも登録されているものがある。RevitやArchiCADなどのBIMソフトウェアにプラグインでつながることで、様々な建材情報を含むBIMデータをダウンロードして活用できる。こちらも無料で使用可能だ。※1
この点こそが「Arch-LOG」の最大の特徴でもある。
さらに言うと、BIMデータを活用して、瞬時に3DCGを作成してしまうサービスも利用できる。
設計を検討する際などに使用するデータ容量が少なく使い勝手の良いBIMオブジェクトだけでなく、同社が用意したスーパーコンピューターをクラウド上で利用し、高精度な3DCGを瞬時に作成できる。
照明の室内での反射や窓からの日光の入り方などを高レベルで再現しており、単に画像が美しいというだけでなく、実際の建物に限りなく近いCGを実現している。
さらに、3DCGを使いVR体験を行うこともできる。「Arch-LOG」で作成したVR※3を導入したマンションのモデルルーム来場者にアンケートを実施した結果によると、86.7%が満足と回答したという。加えて、6割近くが「Arch-LOG」で作成したVRがあれば将来的にモデルルームは不要と答えている。
今後、同社では建材の製造時のCO2排出量に関する情報などを付加していきたい考えで、建物のLCCO2(ライフサイクルCO2)の算出なども用意していきたい考えだ。
さらにはサイト上で直接、建材を購入できるといった仕組みも実現していこうとしている。
無料で利用できる建築建材のデジタルプラットフォーム「Arch-LOG」。住宅業界の多様な業務をデジタル化していく推進力のひとつへと進化を遂げることになりそうだ。
※ 1 一部有料
※ 3 VR 作成には有料のカスタマイズサービスもある
VR体験ユーザーが高く評価
モデルルーム来場者の86.7%の方がArch-LOGのVR体験をご満足いただき、約6割がArch-LOGのVRがあれば、モデルルームに行かなくても購入検討が可能という回答が得られた。
出典:丸紅都市開発GS世田谷仙川MG来場者アンケート
2022年5月実施

「Arch-LOG」の将来像
Arch-LOGは今後、さらに機能が拡充していく。近い将来にはArch-LOG内で、建築建材購入の決済なども行える電子商取引機能も付加される予定だ。

丸紅アークログ株式会社
TEL 03-6381-7270
https://m-arch-log.com/

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