アプリ「hitonowa / ienowa」でストックビジネス開拓 つながりを維持し新サービスを提案

株式会社エナジーゲートウェイ

新築市場の縮小が進むなかで、これまで以上にストックビジネスの開拓が重要な意味を持ちはじめている。

ストックビジネスに注力するうえで、大きな財産となるのが、過去に新築工事やリフォーム工事を依頼された顧客だろう。

しかし、人手不足が深刻化するなかで、OB顧客のフォローにまで人材を割けないという住宅会社も少なくない。結果的に、ストック分野の受注機会を損失してしまう。

アプリを介してOB顧客とコミュニケーションがとれる「hitonowa」

顧客とのつながりを維持するための継続営業支援ツール

より効率的なOB顧客とのコミュニケーション手法があれば、少ない人手でつながりを維持できる。こうした要望に応えるものが、東京電力グループであるエナジーゲートウェイが提供する継続営業支援ツール「hitonowa(ヒトノワ)」だ。

これは、問い合わせのやりとりや配信などを管理できるシステムで、これまでの電話やメールなどで行っていた業務を効率化することが可能。

顧客のスマホなどに専用のアプリをダウンロードしてもらうことで、事業者が必要な時に必要な情報を配信でき、ユーザーはちょっとしたことでも気軽に問合せすることができる。

電力データを利用し生活サービスを提供

エナジーゲートウェイでは、「家電分離技術」というものを利用し、小さな高精度電力センサーを分電盤に組み込み電力・電流を測定し、その情報をWi‑FiでクラウドAIへとデータ送信するという事業を展開している。これによって、それぞれの家電をいつ、どの程度使ったのかを把握できる。

この技術を活用することで、「hitonowa」で電力データから暮らしぶりを推測することができ、ターゲットを絞り込んだマーケティングやサポートを行うこともできるという。

家電分離技術のイメージ
「ienowa」でライフスタイルなどに応じたサービスの提案が可能に

さらに、同社では「ienowa(イエノワ)」というスマートフォンアプリの提供も行っている。同社の電力センサーを設置した住宅で使用できる住生活のポータルアプリで、電気料金の見える化やIoT機器との連携など、電力センサー一つでスマートホームを実現する。

スマートフォンアプリ「ienowa」をダウンロードすると、月末の電気料金予測や、家電ごとの電気料金の確認、スマート家電リモコンと連携した対象家電の操作などができるようになる。また、家電の使用履歴から「家電の消し忘れの確認」や「留守番中の子どもの行動の推測」など、ゆるやかな見守り機能として使うことも可能だ。

小型のセンサーを分電盤に取り付けるだけで電力データを取得

住宅事業者は、この「ienowa」を活用することで、OB顧客の暮らしぶりにあったサービスなどを提案できる。

エナジーゲートウェイが提供する2つのアプリは、電力に関するデータを武器に、顧客とのつながりをより少ない手間で維持しつつ、次なる新サービスの提案へつながる可能性を秘めているのだ。小さなセンサーを分電盤に取り付けるだけで、住宅のスマート化、IoT化を進めるための下地が整うという点でも注目度が高まりそうだ。

株式会社エナジーゲートウェイ

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