不動産 |  2020.3.5

リノベる、ワンストップリノベを買取再販でも開始

“半完成”で販売、消費者の好みを反映

リノベる(東京都渋谷区・山下智弘代表取締役)は、買取再販の商品企画・設計・施工・販売支援を行うワンストップサービスを開始した。消費者の好みを反映できる新たな買取再販の仕組みも導入する。


リノベるは一般顧客に向け、中古マンション購入とリノベーションの設計・施工をワンストップで行うサービスを提供、2800棟超の実績を上げている。これまでは自由設計のリノベーションで同サービスの提供を行ってきたが、今回、初の試みとして予めリノベーションを施して販売を行う「買取再販」でもサービスの提供を開始した。既に、名古屋の買取再販事業者のリアルが同サービスを導入しており、第一弾の買取再販物件を4月に販売開始する予定だ。今後、買取再販事業者などに提案を行い、2020年度で年間50〜100棟、将来的には200〜300棟へのサービスの提供を目指す。

リノベるはKAKUCHOとAR を活用した新たな仕組みを共同開発。スマートフォンなどを通じ、AR で建具やキッチン、家具を半完成状態の部屋に擬似的に配置し、完成イメージを確認しながら購入の意志決定を行える

建具、水まわりなど選択可能
ARで完成後のイメージ

左から、リノベるの三浦隆博統括執行役員とKAKUCHOの竹本泰輔CEO

買取再販は手頃に購入できるなどのメリットがある一方で、個人の好みを反映できないといった課題があることも事実だ。消費者の中には、購入後に内装の一部をリノベーションする人もいる。

今回提供を行う買取再販事業のワンストップ支援サービスでは、こうした課題の解決を図る新たな買取再販の仕組みを導入。壁・床・天井だけをリノベーションした“半完成状態”の状態で販売を行い、建具、キッチン、洗面器具、アクセント壁などを選べるようにした。

また、建具やキッチンの選定をサポートするため、KAKUCHO(東京都渋⾕区・⽵本泰輔CEO)とAR(拡張現実)を活用した新たな仕組みを共同開発。消費者は内覧時にスマートフォンなどを通じ、ARで建具やキッチン、家具を半完成状態の部屋に擬似的に配置し、大きさなどの完成イメージを確認しながら購入の意志決定を行うことができるようにした。

選んだ仕様に掛かるコストを追加した最終的な費用もWeb上で確認でき、安心に検討を進められる。仕様の確定後に工事を行うが、2週間〜6週間程度で引渡しができ、スピード感も損わない。

一方で、買取再販事業者は同サービスを活用することで建築の知識が必要な設計や、見積・追加工事の発注作業もなく、顧客の好みに合わせた差別化した物件の提供が可能になる。「これから買取再販事業への進出を検討している事業者でも、今回のサービスを導入することで、すぐに買取再販事業をスタートすることができる」と、三浦隆博統括執行役員は自信を見せる。リノベるのリノベーション事業のワンストップ支援サービスは、自由設計では既に大きな実績を上げている。今回開始した買取再販のワンストップ支援サービスでは自由設計に取り組んできたリノベるならではの新たな提案も行なっており、買取再販業界に新たな旋風を起こしそうだ。

Housing Tribune最新刊

住宅産業総合誌「ハウジング・トリビューン」は隔週金曜日発売。年間購読者には電子版News Report「Housing Tribune Weekly」を配信しています。

ハウジング・トリビューン Vol.604(2020年15・16号)

特集:

求められる安全安心と心地よさ

新型コロナウイルスの影響により、住まいへのニーズが変化しつつある。
飛沫感染、接触感染、空気感染のリスクを低減し、安全安心な住空間を実現するためには、どのような対策が有効なのか。
「非接触」、「抗ウイルス」、「換気」などのキーワードがクローズアップされている。

一方で、在宅勤務が広がり、家で過ごす時間が増える中、「家時間をより快適に過ごしたい」、「仕事に集中できる個室が欲しい」といったニーズが顕在化し、プランニングや間取りなどにも変化の兆しが見え始めている。

ハウジングトリビューン編集部では、住宅事業者、デベロッパー、建材・設備メーカーなどにアンケートを実施。
コロナ禍のなかで変わる住まいの姿を浮き彫りにする。

目次を見る