エンボス加工で新たな金属意匠を追求「SP-ガルノート」

美しい外壁デザインを実現する技術

アイジー工業は、薄板とエンボス加工を駆使し、コストを抑えながら、金属ならではの質感と繊細な意匠を追求。極細ラインが生む繊細な表情を実現した。

「SP-ガルノート」の採用イメージ。遠目ではフラットな一枚壁に、近くでは繊細な陰影を楽しむことができる

アイジー工業は、金属ならではのデザイン性を手頃な価格で提供するため、2025年に「SP―ヘアリナ」、26年に「SP-ガルノート」を発売した。価格面で採用を諦めていた顧客層に対しても、強力な訴求力を持つ商品だ。

この2商品の共通点は、板厚0.27㎜と非常に薄い鋼板を採用していること。鋼板を薄くすることで金属の質感を維持しながらコストダウンを行える。一方で、鋼板は薄いほど金属のゆがみを拾いやすい点が課題だった。そこで同社が採用したのが、エンボス加工で繊細なデザインを表現する手法だ。鋼板の表面に凹凸を施すことで、歪みを抑えながら美しい表情を引き出す。

「SP-ガルノート」は、幅7㎜、深さ約0.4㎜の極細のリブ形状で、ノートの罫線のような細く均一なデザインが特長だ。シンプルでクセがなく、遠目にはフラットな一枚壁のように、近くでは繊細な陰影を感じさせる。木や石などの異素材とも相性が良く、住まい全体を引き立たせる。「事前のユーザー調査でも細いリブへの支持は高かった。鋼板の平滑性を維持しながら、凹凸による美しい陰影を両立できる限界を追求した結果、この7㎜にたどり着いた」。細くて浅いリブデザインは、鋼板の波打ちが生じやすく、安定した形状にすることが難しいため、成型機をミリ単位で調整し、絶妙なライン形状を生み出した。

カラーは、マットブラック、クールネイビー、ネオホワイトの3色をラインアップしているが、それぞれのカラーによっても加工の性質が異なるため、同社が培ってきた加工技術によって色ごとの微調整が施されている。高い成型技術が鋼板の歪みを徹底して防ぎ、均一で美しいフォルムを実現した。

シンプルな外観を引き立たせるために、スマートなかん合部の納まりを徹底追求した。目地を感じさせないシームレスな納まりにするため、かん合部も考慮したデザイン設計にしており、細かな美しい直線とかん合部の目地がきれいに表現できるようにした。美しい直線デザインは、建物に多彩で豊かな表情を与える。

一方の「SP-ヘアリナ」は、金属製品に用いられる仕上げの「ヘアライン」を、エンボス加工によってサイディング表面に表現した商品。髪の毛のように細く連続した模様で光沢を抑えることで、手頃な価格帯でありながら上品で高級感のある佇まいを演出。「SP―ガルノート」同様、高い成型技術で鋼板の歪みを防ぎつつ繊細な意匠を表現した。

また、より洗練された外観デザインにするため、横ジョイント部には本体と同じ働き幅で同じデザインの「段キャップ」を揃える。仕上がりを左右する細かい部材にまで配慮を行き届かせる姿勢に、施主の住まいづくりに寄り添うこだわりが垣間見える。

金属外壁材業界のリーディングカンパニーである同社は、今後も他社にはない新たなデザインの商品開発に挑む。

「SP-ガルノート」の繊細なデザイン

アイジー工業
☎ 0237-43-1830
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