消費者庁「消費者白書」 生成AI、企業の活用は5割 世界とは立ち遅れ鮮明

法的セーフティネット整備で活用推進へ

 

「消費者白書」では、日本において生成AI活用が広がっている一方、先進諸国に出遅れていることがまとめられている。

同白書が紹介する総務省の調査データによれば、2024年度における個人の生成AIサービス利用経験率は26.7%となり、前年度の9.1%から17.6ポイントも増加した。確実に日常生活への浸透が進んでいる一方、世界の状況に目を向けると、日本の立ち遅れが鮮明になる。同調査における諸外国の個人利用経験率は、米国が68.8%、ドイツが59.2%、中国は81.2%と、いずれも日本を大きく引き離している。

この傾向は企業活動においても同様で、企業における業務での生成AI利用率で日本が55.2%にとどまるのに対し、米国(90.6%)、ドイツ(90.2%)、中国(95.8%)はいずれも9割を超えている。日本のAI実装は、国際的な標準からみれば、遅れを取っているといえる。

企業における業務での生成AI利用率(国別・2024年度)

また、国内個人の利用頻度には世代間の差がある。AIを「よく使う」「時々使う」と回答した割合は、全体平均で25.4%だが、10代後半では58.4%、20代では61.2%に達し、若年層では過半数が日常的に使いこなしている。一方で、60代は17.8%、70代以上は4.9%にとどまっており、情報格差の解消が課題となっている。

日本の個人ユーザーの利用場面(複数回答)のトップは「学習・勉強のサポート」(59.3%)であり、特に10代後半では実に93.6%にのぼる。その他、「仕事・業務の効率化」(59.1%)、「日常生活での相談」(54.1%)が続き、日常の調べものやオフィスワークの代替ツールとしての価値が広く認識されていることがわかる。


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