旭化成ホームズ、高性能木造ブランド「Asu-haus」 賃貸市場向け実証プロジェクトを開始
旭化成ホームズが、高断熱・高気密木造住宅ブランド「Asu-haus(アスハウス)」初となる賃貸住宅「榧日(ひび)」の実証実験を横浜市青葉区で開始した。地域に開いた店舗兼住宅の賃貸モデルとして可能性を探っていく。
「Asu-haus」は、旭化成ホームズが2024年春から展開を開始した高断熱高気密の木造軸組戸建住宅のブランドである。断熱等級7、気密性能C値0.2㎠/㎡以下という国内最高レベルの性能を標準仕様とし、全熱交換型換気システムを採用し省エネで快適な暮らしを提案している。坪単価は135万円からで、一般的な木造軸組み工法の家や同社のヘーベルハウスを上回る価格設定だが、それでも既に10棟以上の受注を得ており、住み始めたオーナーからも良好な反響を得ているという。
このAsu-hausを店舗兼用賃貸の形にしたのが、東急田園都市線あざみ野駅から徒歩20分ほどの閑静な住宅街の中に完成した「榧日」である。「榧日」の名は、あざみ野エリアの住宅街にある樹齢600年の大きな榧(かや)の木と、どんな日もかけがえのない一日であるという意の禅語「日々是好日」から取った。長屋形式の3戸で各住戸は1、2階合わせて約80㎡。1号室は旭化成ホームズが管理し、1階はシェアキッチンとして運営予定。日替わりのカフェや、ケータリングの仕込み場、料理教室やワークショップの会場としての利用を見込む。今回賃貸として入居者を募集するのは2、3号室でそれぞれ30万円強の賃料を予定する。2号室は1階に4.5畳の土間空間を備え、小さな店舗やギャラリーとしての使用を想定する。3号室は4.5畳と5.2畳の土間2部屋を備え、教室や飲食店など、より幅広い用途が可能となっている。26年2月から入居希望者や地域住民向けの見学会を開始。近く応募を開始する。
なぜ、店舗兼用の賃貸とし、駅から離れた住宅地の中に建てたのか。今回のプロジェクトを企画したGREENOVATION推進室企画グループ 新井一弘氏は「新しい生き方、地域とのつながりを深めるウェルビーイングな暮らしを賃貸住宅として提案し、Asu-haus自体を少しずつ増やしていきたい。また、日本各地にあるオールドニュータウン問題に向き合い、ローカルデザインに取り組みたいという思いから、横浜市青葉区周辺で挑戦することにした」と説明する。
「榧日」が建つ青葉区大場町は「人気のエリアではあるが、人通りは少ない『にぎわいの空白地帯』」(新井氏)。さらに横浜市では、良好な住環境を守るため、容積率80%の地域には125㎡、容積率100%の地域には100㎡以上の敷地面積を確保するなどの厳格な敷地分割ルールがあり、広すぎる土地はオーナーにとって活用が難しいという課題もある。こうした課題を解決する策として、約320㎡の敷地に3戸の長屋を建設。土地を細分化せず、かつ高い収益性を確保できるモデルとして、土地活用に悩むオーナーへの新たな選択肢を提示した。また、店舗兼用にすることで、新たな事業や店を小さく始めたいというニーズに応えるだけでなく、地域のにぎわい創出にもつなげる狙いだ。
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