コンピュータシステム研究所、提案プラン・見積作成の支援ツールが進化
ALTAがRITTAI SCANやmadreeデータバンクと連携
ALTA Revolutionをバージョンアップ、Forgers社やスタジオアンビルト社との連携で、機能や使い勝手、利便性をさらに高めた。住宅事業者などのDX化を支援する。
パースやプレゼンシートなどの提案プランや見積作成スピードを向上させる住宅営業支援システム「ALTA Revolution」の新バージョンをリリース、入力補助機能の大幅強化などを行った。
「ALTA Revolution」は、CADとは異なり簡単にプランを作成することができ、CADに不慣れな営業担当者などでも簡単に使うことができる。さらに精度の高い積算機能により面積・数量を自動で計算できることから積算にかかる時間を大きく短縮する。提案段階からの根拠ある見積書を提示することで利益の確保にもつなげられる。さらに構造伏図も自動で作成、木造建築物構造計算ソフト「KIZUKURI」の技術を搭載したエンジンで正確な梁せいを算出できるなど、提案段階から構造計算を容易に行うことができる。工務店やビルダーはもとより、建材販売店やプレカット工場、設計事務所など幅広く利用されている。
今回のバージョンアップでは、Forgers(東京都港区、今泉滉平社長)との技術提携により、LiDAR(レーザー光を利用して距離・形状を計測する技術)の機能を活用する「ALTA×RITTAI SCAN」をオプションとしてリリースする。
リフォームで求められるのはスピード。その受注において相談を受けてからよりスピーディに提案に結び付けることが重要となる。「ALTA×RITTAI SCAN」の導入により、現場調査でLiDARスキャンした室内撮影のデータをALTAに読み込み、ビュー画面で必要な距離・面積をトレースするだけで正確な積算項目を自動抽出でき、提案書から見積書までを高速で作成することができる。また、現地調査の情報を点群として撮影し、確認、計測、現場メモをALTA上で確認することができ、現地調査業務をさらに効率化することができる。
ALTAは6000社超の企業が導入しているが、特に近年は新築市場が厳しいことからリフォームに力を入れる住宅事業者が増え、ここ1~2年の導入事業者の8割はリフォーム関連での活用であるという。今回のバージョンアップは、リフォーム現場における現場調査業務の工数短縮や、見積業務から提案書作成業務のDX化の支援が大きな目的だ。
一方、バージョンアップとあわせ、スタジオアンビルト(愛知県名古屋市、森下敬司社長)との業務連携も発表した。同社の住宅事業者向け営業支援ツール「madreeデータバンク」は、土地の広さや地型に合致する間取りを1万9200パターン用意し、クイックに検索・提案することができる。業務連携により「madreeデータバンク」にALTAの3次元物件データの提供を開始した。
「madreeデータバンク」のプランのうち人気の定番プラン200プランについて3次元化。「madreeデータバンク」で検索し、パースや平面図だけでなく立面図やCAD図などもダウンロードして提案することができる。
中小の住宅事業者には施主向けにプラン設計することが難しい事業者も多く、マッチングサイトで選び提案している事業者も少なくない。特に建築基準法の改正で確認申請に構造関連の図書が必須となり、あらためて構造設計事務所などに委託するケースもあるという。
そのほか、ALTAで作成した建物データをWeb3Dデータへ出力しALTAを持っていなくても建物データを閲覧できるといったユーザーの利便性を高める機能も付加され、その魅力がさらに高まった。
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